化学品や電子材料の販売、情報システム事業を行う江守商事は11月25日、日本国内で販売する事業継続計画(BCP)策定管理システム「LDRPS」が野村証券から初受注したことを発表した。日立コンサルティングが提供するBCP運用支援サービス「BCPリソース・マネジメント」と組み合わせて、企業の事業継続管理(BCM)を支援していくという。
野村証券は、グローバルなビジネス展開を見据えて、LDRPSとBCPリソース・マネジメントをあわせて、世界標準でのBCMの実現を目的とした検証を開始する。LDRPSは、PDCAサイクルでの効率的な運用に不可欠な事業継続に関する全社情報の共有と更新などを行い、BCPの一元管理を容易にするという。
ISO化への対応も視野に入れたLDRPSは、米SunGard Availability Servicesが開発している製品。BCP策定のためのグループウェアとしてあらかじめBCP策定責任者が設定する計画、更新項目に対して、各拠点や部署、タスクの担当者がナビゲーターに沿って入力した情報をデータベースに保管、最新の計画書や各種レポートの出力、必要時に参照できるシステムとしている。BCPの初回策定時だけでなく、その後の事業拡大や変更、人事異動や組織変更が生じた場合でも、計画の修正、更新、維持を効率的に行え、BCPの策定や維持管理でのPDCAサイクルの実現を支援できるという。
LDRPSは、企業の事業継続全般を支援するソフトウェア群「SunGard Continuity Management Solution(CMS)」の中核となるシステムであり、SunGard CMSを利用することで、BCP策定のためのビジネス影響度分析からリスク評価、サプライチェーンの評価などが行える。SunGard CMSは単体でも利用できるソフトウェアだが、LDRPSを中核に組み合わせて使うことで、より効果的なBCPの運用を支援できるとしている。
日本国内でのLDRPSは、江守商事が総販売代理店としてシステムの提供とサポートを行っている。SunGardは、BCP/BCMソフトウェア開発を中心にコンサルティングやサポートを30年以上手掛けており、これまでに世界2500社以上にシステムを提供している。
日立コンサルティングが提供するBCPリソース・マネジメントは、企業のBCPでのPDCAサイクル確立に注力したサービス。大手製造業を中心に20件以上の事業継続コンサルティングで得たノウハウに基づいて、BCP策定やPDCAサイクル活用のコンサルテーションを提供する。