NECは12月7日、NTTドコモより運用支援システム(Operating Support System)を受注したと発表した。
今回受注したシステムは、NECが2008年に買収した、米NetCrackerの製品をベースにしたもの。NTTドコモでは、2010年に開始される次世代携帯電話通信規格「LTE(Long Term Evolution)」の商用サービス開始に合わせ、IPネットワーク網の構築を進めており、今回のシステムで、LTEネットワークにおけるコアネットワークと基地局を結ぶWDM(Wavelength Division Multiplexing)網およびL2スイッチなどの機器を管理する。
またこのシステムでは、WDM網の設計を行うことにより、設計効率の向上、設計品質の向上を図ることができるという。さらに複数のベンダー機器が混在しているネットワークにおいて、最適なネットワークの構築を実現し、投資コスト(CAPEX)を抑制するとともに、これまでネットワークごとに発生していた帳票類の入力、管理作業の共通化を図ることにより、運用コスト(OPEX)の削減も実現できるとしている。
NECでは、NetCracker製品の機能に加え、NECのこれまでのドコモ向け納入実績や豊富なノウハウが評価されて、今回の導入に結びついたとコメントしている。