SAPジャパンは、ファッションブランドを扱うセレクトショップを運営するユナイテッドアローズが、SAPのビジネスインテリジェンス(BI)プラットフォームソリューションである「SAP BusinessObjects XI 3.1」を導入し、本格稼働を開始したと発表した。
同製品は、SOAに対応したBIプラットフォームソリューションで、レポーティング、クエリ、分析、ダッシュボード、予測分析、データ統合といった機能を網羅する。SAPジャパンによれば、ユナイテッドアローズでは、今後のユーザー拡大を視野に入れ、より迅速で柔軟な対応ができる点、現場でも利用しやすい点などを評価し、これまで利用していたBIソリューションから、SAP BusinessObjects XI 3.1への移行を決定したとしている。
セレクトショップでは、複数のメーカーが提供する多品種の商品を少量で扱うという特徴があり、仕入先のシェアや調達ルート分析等が複雑になる傾向があるという。ユナイテッドアローズでは、同ソリューションの活用により、例えばメーカーごとの仕入実績管理や、事業部門別の売り上げ分析など、より多くの項目にわたる分析が迅速かつ容易にできるようになり、取引における意思決定力が向上したとしている。
分析に必要な膨大なデータを可視化するため、物理的なデータの統合基盤として「SAP BusinessObjects Data Integrator」を、エンドユーザーが利用するフロントエンドツールとしてウェブベースのクエリを、レポーティングには「SAP BusinessObjects Web Intelligence」を利用しているという。SAPジャパンによれば、同ソリューションが日本のセレクトショップに導入されたのは、今回が初めてとのこと。
ユナイテッドアローズでは今後、現在は本部社員のみで活用しているシステムを、各店舗へ拡大することも検討しているという。