Microsoftは米国時間12月18日、「Active Directory Federation Services(ADFS) 2.0」(開発コード「Geneva Server」)の正式版に近いリリース候補(RC)版を公開した。2010年初めの正式版提供に向け、一歩近づくことになる。
ADFS 2.0は、「Geneva」というコード名を持つ製品の1つだ--Genevaは、Microsoftのフェデレーション型セキュリティ、IDスイートの全製品を総称するものだ。Microsoftは11月、Genevaの1つとして、フレームワークの「Windows Identity Foundation」正式版を公開している。Microsoftによると18日には、プロビジョニングの「CardSpace 2.0」ベータ2も公開されたという。
Geneva Team Blogによると、ADFS 2.0のRC版(Microsoft Download Centerよりダウンロードできる)は、ベータ2からいくつかの新機能や強化が加わっているとのことだ。その中には、SAML 2.0プロトコルのサポート、エンドツーエンド管理のためのPowerShell完全対応、自動暗号化と認証局ディストリビューション、「SQL Server」なし実装オプションの追加、などがある。
Microsoftのアイデンティティ・セキュリティ担当ディレクターのJohn “JG” Chirapurath氏はTwitterで、ADFS 2.0は「クラウドとその中間のあらゆるものすべてにとって重大」であると記している。
MSDN Magazineには、ADFS 2.0の設計やMicrosoftのアイデンティティビジョンに関する詳細な記事が掲載されている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。原文へ