東芝ソリューションは1月13日、クラウドビジネスへの取り組みについて発表した。
具体的にはこれまでに蓄積したシステムインテグレーションのノウハウをクラウドビジネスにも活用し、インテグレーションを中核としたコンサルティングから構築、運用、保守までをトータルにサポートするクラウドサービスをメニュー化するとしている。また、特色のある自社製アプリケーションのSaaS対応も順次行っていく予定だ。
同社は、提供するサービスについて、次の4つを柱にトータルクラウドサービスメニューとして体系化した。
- クラウドの最適活用を企画、計画する「クラウドコンサルテーション」
- アプリケーション構築基盤技術を活用した「クラウドアプリケーション構築」
- 仮想化、サーバ統合技術などによる「クラウド基盤構築」
- クラウド環境の運用をサポートする「クラウド運用サポート」
これらのサービスメニューにより、導入検討フェーズから設計構築フェーズ、運用フェーズにいたるシステムライフサイクル全般におけるユーザーの課題解決をサポートできるとしている。
一方、自社製アプリケーションのSaaS対応については、独自技術である日本語処理技術やXML技術を生かした情報活用機能、人財管理ソリューションとして定評のある教育管理システム「Generalist/LM」など、特色のあるものから順次SaaS化し、サービスを提供していくという。
また、クラウドビジネスを支える技術を強化するため、同社のIT技術研究所を中心に進めてきたクラウド関連技術の研究開発を応用し、プライベートクラウドとパブリッククラウドの混成システムであるハイブリッドクラウドをシームレスに連携させる構築運用技術、クラウド時代の新たなセキュリティ脅威に対応するクラウドセキュア化技術などの分野で差異化を図っていきたいとしている。