日立システムアンドサービス(日立システム)は1月21日、エースの東京本社新社屋に、不正なPC接続を防止する認証サーバ「オープンネット・ガード」と無線LANシステム「Aruba」シリーズを併用したモバイルネットワークを構築したと発表した。同ネットワークは現在、順調に稼働しているという。
1940年創業のエースは、旅行バッグを中心にビジネスバッグやスポーツバッグなど、さまざまなカバンの製造と卸で国内シェア第1位の老舗企業。同社が「第二の創業」と位置付ける東京本社移転プロジェクトでは、“シンプルなオフィス”をコンセプトに新社屋を設計。関連企業や取引先が世界中に広がるため、24時間365日継続して情報システムを利用できる環境も求められたとしている。
そのため、エースは使用できるPCを限定した上で、どこの場所からもアクセスできる無線LANを利用したネットワーク構築を検討。その結果、Arubaシリーズを利用したネットワーク構築など、多くの導入実績がある日立システムの提案が採用されたという。
日立システムは、ネットワーク構築でオープンネット・ガードとアラクサラネットワークス製の認証スイッチとの連携で、認証の強化に加えて、ネットワーク監視も実現。また、クライアントPCやIP電話で有線LANと無線LANを併用できることでオフィスの拡張性を向上させた上で、認証サーバや認証スイッチ、無線アクセスコントローラ・アクセスポイントを冗長構成にすることで、365日24時間安定稼働するネットワークを構築できたという。
また、Aruba Networksの無線アクセスコントローラ・アクセスポイントを天井裏に設置したり、机上のIP多機能電話の電源もネットワークケーブルから給電する方式を採用することで、配線が目立たないフリーアドレスオフィスを実現したとしている。