「Windows Home Server(WHS)」の次期版(開発コード「Vail」)の話を久しく聞かないと思っていたが、米国時間1月27日にある読者がウェブに出回っている画像を教えてくれた。このスクリーンショットから、Vailはプライベートテストに入っているように見える。
(ZDNetのブログ仲間、Zack Whittaker氏がVailのスクリーンショットギャラリーとYou Tubeに掲示したビデオを埋め込んでいる。こちらもチェックされたい)。
「Windows Home Server Vail CTP4(Community Technology Preview Release 4)」と記されたものがウェブに出回っており、BitTorrentでダウンロードできる。このダウンロードページの記述によると、WHS次期版のVailはホームユーザーとSOHOユーザーをターゲットとし、「オンプレミスとクラウド技術の両方をベースに構築されたもの」という。
以下がその記述だ。
Vailは、簡単なファイル共有、リモートアクセス、ホームコンピュータバックアップ、「Drive Extender」を利用したストレージ拡張、メディアストリーミングを家庭内・外ですぐに利用できる。アプリケーションカタログと製品全体での拡張モデルにより、ウイルス対策、オンライン共有、ホームオートメーションなどの新サービスをシームレスかつ容易に加えることもできる。
前バージョン同様、VailはOEMシステムのプレインストール用としても提供されるし、システムビルダー向けのスタンダロンパッケージとしても提供される予定だ。
CTP4のシステム要件は、2GHzのx64プロセッサ、1Gバイト以上のRAM、120Gバイト以上のハードドライブとなっている。対応ファイルシステムはNFTSのみだ。
Microsoftは2009年秋、Windows Home Serverユーザーに「PowerPack」アップデートを提供した。Microsoftはその当時、次期版WHSについての話を控えていた。Microsoftの幹部は同年秋、WHSは単にホームユーザーのみをターゲットとしたのではなく、小規模企業も対象としていることについては話している。同社はWHSのポジショニングを変更し、「Windows Server」製品群のエントリレベル(「Windows Server Foundation」の下)と位置づけている。
ダウンロードページの情報を基にすると、VailがすでにCTP4になっているのであれば、少し前に一部のプライベートテスター向けに配布されているのかもしれない。正式版が2010年中に登場するかどうかが気になるところだ。Microsoftに最新情報を問い合わせているところだ。返事があればここで紹介したい。
アップデート:MicrosoftはVailについて一切情報を公開しないようだ。以下がWHSの代表者の回答だ。「将来の製品について話をする準備ができていない。詳細情報が手に入れば、すぐにお伝えする」。
アップデート2:Vail CTP4をダウンロードした人がTwitterなどで、一部の機能や特徴について情報を交換している。WindowsファンのRobert McLaws氏は、Vailのコードは「Windows Server 2008 R2」を土台としており、スタンダードとプレミアムの2つのバージョンがあると述べている。別のダウンロードユーザーは、アプリケーションストアが組み込まれており、アドオンを利用できるようだと書いている。だが、このアップストアはまだ動かないとも付け加えている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。原文へ