日商エレクトロニクスは2月4日、自社の基幹業務システムを国産の統合基幹業務システム(ERP)パッケージ「GRANDIT」で刷新したことを発表した。2009年9月から稼働している。
GRANDITをベースにカスタマイズやアドオンソフトを加えて債権、債務、経理、販売、調達在庫、経費の基本システムと顧客サービスシステム、輸出入業務システムをシームレスに連携させて、機器の受注から保守サポートまでを一気通貫で処理できるようになっている。サーバにHPの「ProLiant DL」や「ProLiant ML」シリーズ、ストレージとしてHPの「StorageWorks」を活用している。
従来3カ所に分散していた保守業務のデータベースを1カ所に集約して運用の統一化を図り、ユーザー企業からの保守や障害の問い合わせに迅速で正確な対応が可能になったとしている。約30%の総所有コスト(TCO)削減を見込むとともに、GRANDITの内部統制機能で内部統制への対応も完了しているという。
日商エレクトロニクスは、業務プロセス効率化とTCO削減、顧客サービス管理業務の一元化を目的に、数年間ERPパッケージでの基幹業務システム刷新を検討し、GRANDITの導入を決めた。保守契約や障害、製品検査業務などの顧客サービス業務の管理機能を追加、より一層の保守サポートの品質向上を目指すとしている。今回の実績をもとに商社や卸売、製造、流通、サービスなどの業種にERPソリューションを展開していく方針だ。