ITホールディングスグループのネクスウェイは2月22日、企業から法人会員や販売代理店への情報提供において、メールやFAXなどのマルチメディアでの情報提供とウェブサイトでの情報発信を一元管理できるSaaS型の「ドキュメントデリバリーWebLinkサービス」を発表、同日より提供を開始した。
ドキュメントデリバリーWebLinkサービスは、SaaSで提供するための開発基盤として、CMS(コンテンツマネジメントシステム)のSDL Tridionを採用している。同サービスでは、サイトにコンテンツを掲載すると同時にアウトバウンド用PDFコンテンツが自動作成されるため、メールやFAX、文書の発送などのアウトバウンドに関わる業務工数を同社比較で80%削減できるという。また、アンケートや資料請求などのエンドユーザー向けエントリーフォームがテンプレート上で作成できるほか、会員管理とコンテンツの属性管理機能により、自動的にコンテンツの送り分けができる。
ネクスウェイは同サービスが、会員向けウェブサイトや、メール、FAXでの情報提供を別々に運営している企業の業務効率化やコスト削減に有効だとしている。また、配信した情報に対してユーザーから反応があった場合、そのアクションの状況をユーザーのデータベースに反映できるだけでなく、自動システムで情報を送り分けることで、ユーザーとのコミュニケーションを活性化できるとしている。
ネクスウェイはこれまで、FAXを利用した企業間の販売促進サービス「FNX」などを約8000法人に導入している。FNXの利用顧客を調査した結果、FAXやメールで配信している内容はウェブサイト上にも掲載している企業が多いものの、サイトの更新作業はシステム部門や制作会社に依頼するため時間や手間、作業費などが発生するといった声や、サイトのアクセス管理とメールやFAXなどの配信施策が一元化されていないため、販売促進施策の効果が把握できないといった声が寄せられたという。ドキュメントデリバリーWebLinkサービスは、サイト管理とメールやFAXなどの配信先管理および配信作業が一元化できるため、こうした課題が解決できるとしている。s
ドキュメントデリバリーWebLinkサービスの価格は、月額基本料金が5万円から。ネクスウェイでは、提供開始から半年で20社への導入を目指す。今後はFNXサービスなどと連携し、これまで提案してきた販売促進の企画、コンテンツの効果的な提供、効果測定、会員データベースの管理などのノウハウと合わせて企業のマーケティングや会員運営の総合的な活動支援を目指すとしている。