マイクロソフトの「Pink」フォン:OSは?サービスは?

文:Mary Jo Foley(Special to ZDNet.com) 翻訳校正:末岡洋子

2010-03-08 07:00

 GizmodoがMicrosoftが開発中といわれる携帯電話「Pink」の詳細を暴露している。Verizonが(もし独占キャリアでなければ)、「Sidekick」の後継と予想される“Turtle”(開発コード)を提供するキャリアの1社となるようだ。

 (Gizmodoは、もう1種類のPinkフォンといわれる開発コード名“Pure”の低画質の写真も掲示している)

 Pinkフォンが何機種になるのかわからないが、少なくとも数機種を製造するのはシャープと予想されている。Microsoftは今後数カ月以内に--「CTIA Wireless」に合わせて--Pinkフォンを披露するといわれている。

 わたしが気になるのは、Pinkに搭載されるソフトウェアとサービスだ。MicrosoftブランドのPinkフォンの一部といわれる「Premium Mobile Services(PMX)」では何が提供されるのか?情報筋は、通常のソーシャルネットワークサービス、Pink向け「Twitter」クライアント、「Zune」音楽/動画サービスなどを挙げているが、それだけだろうか?

 もう1つ気になるのがPinkフォンのOSだ。当初、「Windows Mobile 7」(今は「Windows Phone 7」という名称になった)と聞いていたが、ここにきて「Danger OS」の最新版という憶測も耳にするようになった(Pinkチームの多くを占めるのが、Microsoftが2008年に買収したDangerスタッフだ)。

 Pinkの動向を注視している“Conflipper”と名乗るある関係者(カスタムROMメーカー)は、Microsoftはどうやら4種類のフォームファクタを開発していることがわかったと報告している(Turtle、Pure、それに“Lion”と“Pride”)。米国時間3月4日、Conflipper氏にPinkフォンのOSについて聞いてみたところ、「全部のレイアウトからみて、『Zune HD』のOSに似たもののようだ」とのことだった。

 Conflipper氏はTwitPicに、Pinkにデフォルトで入っている写真とするものをはじめ、興味深い写真を掲示している。

 Zune HD OSはWindows Phone 7.0に影響を与えたものの1つだが、2つのOSは異なる(共に「Windows CE」のコアをベースとしているが)。Microsoftの代表者は、(数少ない)Zune HDアプリケーションがWindows Phone 7端末で動くか(および、その逆)について、明確にしていない。

 PinkフォンがDanger OSベースの既存のSidekick端末と後方互換性を維持するのかどうか--Microsoftは「Windows Mobile 6」系の携帯電話とWindows Phone 7との互換性を確保しないらしい--、既存のSidekickユーザーがその戦略をどう思うのかも興味深いところだ。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。原文へ

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