日本IBMは、同社が受注し、2008年10月より開発していた千葉銀行の「コールセンターシステム」が、予定通り3月8日に稼働を開始したと発表した。
このシステムは、千葉銀行、第四銀行、北國銀行、中国銀行、伊予銀行の5行が「TSUBASA(翼)プロジェクト」として、サブシステム先行方式で検討しているシステム共同化プロジェクトの一環。コールセンターシステムについては、千葉銀行、第四銀行、北國銀行の3行での共同化を進めており、2009年11月の第四銀行、2010年1月の北國銀行の稼働開始に続いて、千葉銀行においても稼働を開始した。
千葉銀行、第四銀行、北國銀行では、共同化システムの開発の取り組みを通じて、開発ノウハウの共有、オペレーターの教育やコールセンター運用ノウハウの相互活用が可能になったという。また、 業務機能の共通化を通じて、開発費用の抑制や、今後の機能追加に対しても共同開発が可能な基盤が構築でき、開発コストの低減が見込まれるとしている。
今回のコールセンターシステムは、「IBMチャネル共同センター・サービス」のシステム基盤を活用して構築されている。同サービスはインターネットと音声の統合チャネルを複数の金融機関で共同利用できるアウトソーシングサービスで、IBMでは構築に引き続き、システム運用やアプリケーションの保守を行っていくとしている。