Net Applications、3月のブラウザ利用シェアを発表--「Chrome」が最大の伸び

文:Stephen Shankland(CNET News) 翻訳校正:湯木進悟

2010-04-02 08:35

 Googleの「Chrome」は、3月の世界のウェブブラウザ利用で「Firefox」の約4分の1のシェアを確保するに至り、他の主要なライバルを上回る成長を記録した。

 Net Applicationsが米国時間4月1日に発表した速報データによれば、Chromeのブラウザ利用シェアは、2月の5.6%から3月は6.1%まで増加した。同社は、ウェブサイトの巨大なネットワーク上でブラウザの利用をモニタ分析している。

 Firefoxのシェアも、2月の24.2%から3月は24.5%まで上がっており、「Safari」は4.5%から4.7%へと上昇している。

 一方、「Opera」のシェアは、2.4%のまま変わっていない。Microsoftの「Internet Explorer(IE)」は、利用シェアの観点からは2位以下に大きく差をつけるトップの座を守っているものの、引き続きシェアの減少が見られており、2月の61.6%から3月は60.7%に下落した。

 ブラウザ市場における競争は、ますます熾烈なものになっている。SafariおよびChromeは、ともにオープンソースの「WebKit」を基盤に据えてはいるものの、Chromeの開発者は可能な限り開発速度を速めようとしている。

 MozillaのFirefoxは、IEではない異なるブラウザを求める人々にとって、主要な別の選択肢を提供してきた。とはいえ、Firefoxのシェアの伸びは、同じくテクノロジ系の知識が豊富なユーザー向けとなるChromeの出現で停滞気味となってしまった。Firefoxは、新機能およびパフォーマンスへの新たな注力で応じているものの、ブラウザ競争で最も興味深い新たな傾向としては、MicrosoftのIEが新開発の姿勢を強めたことがある。

 Mozillaは3月31日、異なる観点からの定量的なリポートとして、初の「Mozilla Metrics Report」を発表した。

 StatCounter、Quantcast、Gemius、Net Applicationsという4つの組織からの統計を組み合わせた同リポートは、Net Applicationsからのみのデータよりも非常に優れていると、Mozillaは語っている。Mozillaは「Firefoxの世界的な市場シェアが30%に迫ってきている」と明らかにした。

 Mozillaが発表したリポートから判明した別の興味深いポイントとしては、「典型的なユーザーは同時に2つか3つのタブを開いていることがわかった」とされている。とはいえ、1週間に渡るテストで、あるユーザーは600以上のタブを同時に開いていたことも明らかになっている。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。原文へ

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. ビジネスアプリケーション

    生成 AI 「Gemini」活用メリット、職種別・役職別のプロンプトも一挙に紹介

  2. セキュリティ

    まずは“交渉術”を磨くこと!情報セキュリティ担当者の使命を果たすための必須事項とは

  3. セキュリティ

    迫るISMS新規格への移行期限--ISO/IEC27001改訂の意味と求められる対応策とは

  4. セキュリティ

    マンガで分かる「クラウド型WAF」の特徴と仕組み、有効活用するポイントも解説

  5. セキュリティ

    警察把握分だけで年間4000件発生、IPA10大脅威の常連「標的型攻撃」を正しく知る用語集

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]