日立製作所は4月15日、日系グローバル企業の本社情報企画部門向けに、日立グループがグローバルで展開、運用しているITマネジメント標準の実践事例やノウハウをもとにITガバナンス構築を支援する「グローバルITマネジメント標準策定コンサルティングサービス」の提供を4月16日から開始すると発表した。
グローバルITマネジメント標準策定コンサルティングサービスは基本的に、「コンサルティングサービス」と「グローバルITマネジメント標準導入テンプレート」という2つのメニューで構成される。
コンサルティングサービスは、日立グループで実際にグローバルで運用、展開しているITマネジメント標準をベースに日立のコンサルタントが導入企業の環境に合致したITマネジメント標準、その展開や運用のガイドラインを策定する。価格は500万円。
グローバルITマネジメント標準導入テンプレートは、自社でITマネジメント標準の活用を希望する企業向けに日立の方法論をベースにしたテンプレートとして「IT管理項目(標準版)」、「グローバルITマネジメント導入ガイドライン(標準版)」、「グローバルITサーベイ(日本語版)」といった文書を提供する。価格は200万円。
日立は2000年からITガバナンス構築の検討を始め、米国のSOX法を契機に独自のITマネジメント標準を策定してきている。同社グループで活用しているIT管理項目は、ITガバナンスの国際的な標準である「COBIT(Control Objectives for Information and related Technology)」を基盤に約200項目に体系化し、同社グループでの適用ノウハウを基にサービスメニュー化されており、「各企業のIT管理項目策定に活用することで低コストで迅速にITマネジメント標準を策定することが可能」としている。
また、中国に事業展開している日系グローバル企業向けに「ITサーベイ支援」「リモートログ分析」「IT資産管理」「情報漏えい防止」「Web/メールフィルタリング」といったITセキュリティ関連サービスをメニュー化し、4月16日から提供を開始する。
これらのサービスは、日立システムアンドサービス、日立情報システムズ、日立ソフトウェアエンジニアリング、日立電子サービスが提供しているITサービスを活用、日立、日立信息系統(上海)有限公司が提供する。