Microsoftは2010年、多数の製品をローンチする計画だが、これら新製品のうち、「興味深く」、潜在的に革新性があるのはどれだろうか?
最高経営責任者(CEO)のSteve Ballmer氏によると、「Project Natal」だという。Ballmer氏は米国時間4月26日、コロンビアの首都ボゴタで企業経営者を前に行ったスピーチでそのように述べた。Natalはジェスチャーベースのゲームコントローラーで、Microsoftは6月に開催予定のゲームショー「E3」でプレビューを披露し、年末商戦に合わせてローンチする計画だ。
この日のBallmer氏のスピーチを以下に引用する。
今年Microsoftが提供する製品の中で、わたしが最も興奮しており、流れにフィットしていると感じているのは、ビデオゲーム事業部からの製品となる。どうしてあなた方CEOを前にしてビデオゲームの話をするのか?と思われるかもしれない。だが、わが社のビデオゲームグループが開発しているこの技術は実際のところ汎用目的のもので、すぐにわれわれの生活にも入ってくるだろう。
この技術は、われわれが社内で「Natal」と呼んでいるものだ。TVの上に小さなカメラとマイクをセットし、リモコンや大きなゲーム機を使わずにTVを操作できる。番組表を見たいなら身振りすればコンピューターがユーザーの音声を認識し、その身振りを理解する。番組をスキップして次のスポーツ番組を観たいなら、身振りをすればよい。ゲーム中にジャンプする必要があれば、その場でジャンプすればよい。わたしはこのステージでジャンプはしないが・・・。ボゴタは標高が高いのでその必要はないだろう。ともかく、ユーザーを認識し、ユーザーの声やジェスチャーを理解し、何をしているのかを解することができる、それがNatalだ。
Ballmer氏は顧客訪問の目的で南アメリカを回っているところだ。このツアーの最大のフォーカスは、Microsoftのオンラインサービス--「Exchange Online」「SharePoint Online」「Office Communications Online」「Live Meeting」「CRM Online」「Business Productivity Online Suite(BPOS)」、それにベータが発表されたばかりの「Windows Intune」などの同社がホスティングするアプリケーション製品群--にある。
Microsoftは先週、Microsoftオンラインサービスの提供を17の市場に拡大しており、コロンビアもその1つとなっている。
オンラインサービス事業関連の話題として、Microsoftは4月25日、「Dynamics CRM Online」について、5月のアップデートとして提供する新機能も発表している。
このアップデートにより、Dynamics CRMと、ERP製品の「Dynamics GP」との統合が可能となる。Microsoftは、米アトランタで4月27日まで開催したカンファレンス「Convergence 2010」でこの発表を行った。
Microsoftは先週、Dynamics GP 2010は5月1日に提供を開始すると述べた。ConvergenceではDynamics GP顧客向けのプロモーションとして、初年度1ユーザー月額19ドルでDynamics CRMを購入できるキャンペーンも発表している。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。原文へ