OBCとウイングアーク、「奉行」と「Dr.SUM EA」の連携を発表

富永恭子(ロビンソン)

2010-06-03 17:33

 オービックビジネスコンサルタント(OBC)とウイングアーク テクノロジーズは6月3日、OBCの「奉行V ERP」が、ウイングアーク テクノロジーズのデータ活用ソリューション「Dr.Sum EA」と連携したことを発表した。

 奉行V ERPは、IFRSコンバージェンスに対応しているOBCのERPパッケージ。また、Dr.Sum EAは、マネジメントアプローチによるセグメント情報開示への支援機能としても活用できるBIツールだ。両製品を連携することで、データの高速分析や集計ができるほか、勘定奉行V ERPによる制度会計や管理会計を、Dr.Sum EA上の会計分析機能で分析し、レポート出力すことが可能になるという。また、勘定奉行を利用している子会社やグループ企業による子会社データの収集および活用だけでなく、個別会計の分析やレポートもDr.Sum EA上で柔軟に表現できるとしている。

 両製品は、「奉行専用Dr.Sum EA連携モジュール」によって連携する。同モジュールは、会計情報の単位となる科目や部門、セグメント、プロジェクトといった項目を最適化し、多次元分析データベースを生成できるツールで、多次元分析データベースを用意するための開発を必要としない。これによって生成されるデータベースは、基本的な時系列情報や、予算、損益、貸借等の会計分析を提供する。

 また、同モジュールは、運用状況にあわせた自動更新のスケジュールが設定できるため、日々発生するトランザクションデータの連携の仕様や運用についても管理が容易だという。さらに、DWHおよびBIの構築においても設計費用が削減でき、BI部分に集中投資できる。これにより、開発期間を要することなく短期導入が可能になるため、費用対効果を最適化できるとしている。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]