日商エレクトロニクス(日商エレ)と同社グループのビジュアライゼーション専門会社エヌジーシー(NGC)は6月9日、エヌ・ティ・ティ・ドコモ(NTTドコモ)九州支社および熊本日日新聞社と共同で、熊本県健軍商店街(熊本県熊本市)にデジタルサイネージシステムを納入したと発表した。
健軍商店街は熊本市東部の中核商店街で、サッカーJリーグ二部(J2)「ロアッソ熊本」のホームスタジアムに近い。このことから、同チームの運営会社であるアスリートクラブ熊本からロアッソ熊本関連コンテンツを使ったデジタルサイネージを地域活性化の一環として行う提案を受け、総務省の地域情報通信技術利活用推進交付金を活用して導入を行ったという。4月より同商店街にて稼働している。
今回、日商エレとNGCが納入したデジタルサイネージシステムは、SCALA製デジタルサイネージプラットフォームソフト「SCALA」とサムスン電子製46インチ高輝度液晶ディスプレイを核としたものだという。地域に密着したコンテンツの作成も両社が行い、プロジェクトの総括はNTTドコモが、コンテンツの企画は熊本日日新聞社が行っている。
同システムでは、動画を含むロアッソ熊本の情報や同商店街の店舗情報だけでなく、タッチパネルを利用して防犯交通情報や生活情報の閲覧が可能。スタジアムへの臨時バスのチケット発行をおサイフケータイとの連動で行うなど、多様なコンテンツが提供されている。また、NGCによるSCALAの追加開発により、RSSや電子メール経由でのタイムリーなコンテンツの更新が可能となっており、コンテンツ管理は商店街の人々によって行われているという。