アイシロン・システムズ(アイシロン)は7月1日、米ニューヨークのリンカーン・センターが、デジタルサイネージと広告活動における新たな取り組みのため、同社の「スケールアウトNAS」をプライマリストレージリポジトリとして導入したことを発表した。
同センターは世界有数の舞台芸術施設で、キャンパス内にある26の劇場で、同センターに所属する12の組織が、毎年数千もの公演、教育プログラム、ツアーなどのイベントを行っている。今回、16エーカーあるキャンパス刷新計画の一環として、LEDおよびLCDスクリーンを活用する次世代デジタルサイネージプロジェクトを開始し、ニューヨーク市内のリンカーン・センター施設のボックスオフィス、劇場、屋外ロケーションにディスプレイを設置した。
同センターでは、オペレーティングシステム「OneFS」を搭載したアイシロンのスケールアウトNASを導入することで、各種のデジタルコンテンツやファイルベースデータなど、複数のソースからなるコンテンツを1つのファイルシステムに集約したという。これにより、コンテンツへのアクセスと、ニューヨーク市のあらゆる場所に設置された複数のLEDおよびLCDサイネージディスプレイへのコンテンツの配給と配信を合理化。また、アセットマネジメントシステム「Inmagic Presto」を使ったコンテンツへのアクセスや分類、配信をすばやく確実に行えるようになり、デジタル広告とボックスオフィスのサイネージディスプレイを容易に管理、更新可能になったとしている。
同センターでは、さらに、アイシロンのデータ管理ソフトウェア「SmartQuotas」を活用し、複数のユーザーグループや組織にわたってアイシロンのスケールアウトNASを運用することで、高度な並列性能とシステム利用の効率化を実現したという。また、必要な時に必要な分だけをシステムを購入することで、ニーズに応じたオンデマンド拡張が可能になったとしている。