Ust配信の意義はユーザーコミュニケーション
サイボウズではこれまでに新製品やサービスの発表会、株主総会、事業戦略説明会、他社との業務提携発表会でUstreamを使って中継を行いました。株主総会のUstream中継は日本初です(サイボウズ調べ)。
マイクロソフトやソフトバンクモバイルとの発表会では、Twitter上で発表内容についての質問を受け付けて青野や登壇者にその場で回答してもらうという試みを実行し、好評を得ました。「こんなことをリアルタイムでやっちゃうんですか?すごいですね」と感心される事が多いです。視聴者とのやりとりはすぐにTogetterにまとめて、リリースを配信しています。
ただ、このような大きな発表の場だけでなく、プロダクトごとのユーザーとのコミュニケーション手段としてUstreamを積極的に活用しています。サイボウズLiveではアップデート前夜に「予告Ust」と称して、プロダクトマネージャーの丹野と私で深夜ラジオのようなノリでアップデート内容を解説したり、今後のロードマップを発表したり、視聴してくれているユーザーさんの質問に答えています。
先月、「サイボウズモバイル KUNAI Lite for iPhone」の発表時にはUstreamで青野とプロダクトマネージャーの対談を流したり、その直前に謎のムービーを流して期待感を高めたりといった演出を行いました。
動画で配信することでより多くの情報をお伝えし、サイボウズのことをもっと知ってもらいたいという思いもあるのですが、最も重要視しているのは視聴者との対話です。UstreamのTwitter連携機能を使えば、中継を視聴してくれている方とリアルタイムに対話できるので、私たちが気づかなかった新たな発見を得られます。また、そのやり取りを通じて、サイボウズに対してより親しみを感じていただくという企業ブランドの向上にも期待しています。
当初はKPIとして同時視聴数や総視聴数、イベント用に設定したハッシュタグの流量などを計測し、その数字をいかに増やすかということを考えていましたが、なかなか増加しませんでした。しかしある時、「これはマスメディアではなくソーシャルメディアだから、視聴数ではなく見ていてくれている人との関係性の方が重要なのでは?」と考え直しました。
現在では、従来は把握しにくかった発表会やイベントに対する視聴者の生の反応を即座に把握できるようになったことと、イベントと同時進行で視聴者と対話できるようになったことがUstreamを活用する事のメリットだと考えています。コストは機材などの整備で数十万円程度です。