大阪ガスは、全社共通のデータ活用基盤として「Oracle Exadata Version 2」を採用した。経営や各事業部の意思決定の迅速化、管理監督者やスタッフによるデータ活用力の強化、効率的なIT投資を実現するために構築したシステム。オージス総研と日本オラクルが7月20日に発表した。
今回構築されたデータ活用基盤は、組織横断型のデータ活用を支援するため、各事業部が管理する過去の膨大なデータを一元的に管理する予定だ。
Oracle Exadata V2は、OracleのソフトウェアとSun Microsystemsのハードウェアを組み合わせたストレージサーバ。従来ストレージが抱えていた制約を解消するため、超並列処理アーキテクチャを採用してデータベースサーバとストレージ間のデータ帯域を大幅に拡大しているという。
大阪ガスの採用にあたっては、旧システムのOracle Database上で稼働するアプリケーションの改修が不要であることと、最新のOracle Database 11g Release 2を中核技術として採用していること、そして高性能およびスケーラビリティ性を実現できることが評価された。
今後は、オージス総研のシステム構築支援と日本オラクルのコンサルティングサービスによるデータウェアハウスの設計支援のもとプロジェクトを推進する。オージス総研は、大阪ガスの大規模な顧客データベースなどの構築経験を活かして、全社規模での活用に適したデータウェアハウスの構築、データ活用業務プロセスの設計、データ活用基盤の利用促進を目的とした活動を支援するという。