「非コミュ」から脱出する10の方法 - (page 4)

富永恭子(ロビンソン)

2010-08-18 08:00

#7 強気で人に接したり、駆け引きすることが苦手

 本音でぶつかりたいというわけではないが、相手を力づくで組み伏せるようなことはしたくない。駆け引きは、騙すような気がして気が引ける――そういった感じだろうか?それが嫌なら、しなければいい。

 男女の関係でも「優しくしてもらいたければ優しくしろ」が原則。つまり、譲歩は譲歩を引き出す材料になるということ。この「返報性の法則」は、事実、多くの実験で効果が認められている。誰もが知る童話の「北風と太陽」は、現実社会において実に的を射た教えなのだ。

 また、人は矛盾した行動をとりたくないという気持ちをもっている。ほとんどの人が、自分の言葉、信念、態度、行為を一貫したものにしたいという欲求があるのだ。これが「一貫性保持の法則」。これに従えば、段階的にコミットメントを得ていくことで、相手を納得させながら目標を達成することができる。ポイントは、しっかりコミットしてもらうこと。さらに、他の人にも公にコミットしてもらうことで効果は上がる。

#8 上司に言いたいことを簡潔に伝えられず、逆に用件について質問されてしまう

 この場合、俗に言う「ほう・れん・そう」(報告・連絡・相談)のスキルが貧弱だということがいえる。報告はプレゼンテーション、連絡は日常のコンタクト、相談はネゴシエーションである。まずは、この区別を明確に理解しなければならない。

 そして、上司への報告では、相手が欲しい情報は何かを知っておき、関心を持ちそうなことから報告することが望ましい。報告とは自分を売り込むセールスの場であり、すべてが途中経過であり、次に続くものであることを忘れてはならない。また、連絡は、密であるほど信頼される。しかもそれは、手短に素早く行わなくてはならない。そして、上司は、相談されたいものである。だがそれは、「早めに、短く、タイミングよく」が原則となる。

 ちなみに、イスラエル諜報機関モサドの優秀な分析官は、トップへの報告のときメモ無しでブリーフィングできるという。

#9 話の論点がずれてしまい、話がかみ合わなくなることがよくある

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