5. クラウドコンピューティング(コスト削減に貢献)
効率化の代表格として近年、特に注目されているのがクラウドコンピューティングだ。
Kutnick氏によれば、クラウドコンピューティングを活用する結果として企業にもたらされるものは「敏捷性」。新たな領域(新規参入など)で活動を始める場合は長時間の準備が必要であることが多いが、クラウドコンピューティングはそれを驚くほど短期間、低コストで実現してしまう。
6. ITとOTの整合(コスト削減に貢献)
OTは「Operational Technology」の略。製造業や電力、ガス、水道などの公益事業は、さまざまな制約の中で活動しているが、OTはエンジニアの領域で、ITの領域とは区別されていた。しかし、これが統合されると「これまでにない競争力を身につけることができる」とKutnick氏は言う。IT部門と業務部門の整合、融合とも言い換えられるだろう。
Gartnerがこの領域で特に重要だと考えているのは、医療分野の自動化。「これこそ社会において最も大きなブレークスルーになると考えている」とKutnick氏。
また、公益事業ではスマート化が重要で不可欠な要素になるという。さまざまなデバイスがITシステムにつながることで、スマートグリッド領域が創出されるなど「これまでにない新たな市場を生み出す」(Kutnick氏)可能性があるという。