3. パターンベースの戦略(売上に貢献)
これはGartnerの用語で「Pattern-Based Strategy」(PBS)と言われているものだ。ガートナーの説明によれば、「PBSは、市場のパターンを形作る先行指標を積極的に発見し、これらをモデリングし、新たなパターンに適応するための枠組みを提供」するもの。
市場で新たなパターンが発生した場合、それを即座に自社の競争優位へと変化させるだけでなく、自社が市場で新たなパターンを生むことで、他社を変化に追随させて優位に立つといった戦略も可能となる。
「動的な分析とインテリジェンスを活用して、ビジネスチャンスを早期に開拓する」(Kutnick氏)のがPBSといえるだろう。
4. ビジネスのソーシャル化(売上に貢献)
今秋にも国内で急速に普及が進むとみられるFacebookや、もはやテレビでも当たり前のように言及されるTwitterなど、ソーシャルネットワークサービスが非常に注目されている。一般消費者が利用するこれらのサービスは、もちろんサービスや商品を提供する側である企業も活用していく必要がある。
ソーシャルネットワーク上のデータを分析、活用することで、消費者の行動パターンをつかんだり、コンテキストを把握することも可能になるだろう。
こうしたマーケティング活動に関する提案は、言葉でいってしまえば簡単なことが多い。しかし、数多のユーザーに対して個別/全体にアプローチする方法に懐疑的な向きも多いだろう。Kutnick氏は、サービスを利用する個人ではなく、特定の集団が何を考えているのか、その集団に対して自社が提案できることはないのかなど、ヒントを得る場としての可能性も示唆している。
「スマートに活用できれば、ソーシャルネットワーキングをビジネスに活用していくことが可能だ」(Kutnick氏)