日本IBMは11月11日、米OracleのERP製品「JD Edwards EnterpriseOne」のコンサルティングからシステムの構築、運用、保守までのサービスを強化するため、基幹システム構築を支援する2つのソリューションセンターを設立することを発表した。
今回設立されるのは、「JDEソリューション・センター」と「オラクル AMS センター」。JDEソリューション・センターは、12月に日本IBM本社事業所内に設立する予定。同センターでは、JD Edwards EnterpriseOneを活用したビジネス戦略の策定からシステムの導入までのさまざまな課題に対し、製品のデモを用いた解決方法の紹介、効果的導入方法、顧客のIT部門のリソースを活用した導入についての相談、付加価値ソリューションの紹介および効果的な研修など、JD Edwards EnterpriseOne導入に関する幅広い活動を支援するという。
オラクル AMS センターは、付加価値を提供しながら低コストで運用と保守ができるというもの。2011年4月に日本IBM幕張事業所と上海(IBM China Global Delivery Center)の2カ所で開所するという。同センターでは、豊富な経験とスキルを持つ人財を配置してOracle製品を用いたソリューションの運用や保守を行うことで、IBMがグローバル規模で共有している経験やスキルを生かし、Oracle E-Business SuiteやJD Edwards EnterpriseOneシステムの運用支援、保守、Q&A対応、トラブル時のサポート、計画立案支援などを行うとしている。
IBMでは、国内および海外でのJD Edwards EnterpriseOne導入事例を通じて得た経験やスキルと、JD Edwards EnterpriseOneのインフラとして実績を持つIBM Systemsを生かして、コンサルティングからシステムの構築、運用、保守までの一貫したサービスを提供する体制を強化し、各センターを通じて基幹システム構築を支援していくという。また、データガバナンス関連のIBMソフトウェアを活用し、データベースのセキュリティ保護やデータのアーカイブなどを支援するとしている。