Microsoftは米国時間3月23日、同社の新しいクラウドベースのPC管理サービス「Windows Intune」を提供開始する予定だ。
2月28日付けのWindowsブログの投稿によると、Windows Intuneは、クラウドを介して企業によるPCの管理および保護を支援するサービスで、顧客向けの有料提供と、30日間の無料試用提供が開始される予定だという。Intuneは2010年4月からベータテスト向けに提供されていた。
Intuneは、PC管理をMicrosoftが運営するクラウドへと移行することにより、PCに対して、常に自動的に最新のWindowsアップデートを適用し、最新のアンチウイルスセキュリティソフトウェアで保護することを目的とする。Microsoftによると、同オンラインサービスによって企業は、PCを最新の状態に保つ以外にも、セキュリティポリシーを管理したり、PCが正しく更新されていることを確認したり、エンドユーザーに遠隔支援を提供したりすることができるという。
Microsoftはすでに、Intuneの利用について、料金はコンピュータ1台あたり月額11ドルであると述べている。同サービスは、専門のIT担当者がいなかったり、従業員が複数の場所に分散していたりする中小企業向けに設計されているが、いかなる規模の企業でも利用できる。
企業内でIntuneを設定するには、クライアントソフトウェアを個々のPCにインストールする必要がある。同ソフトウェアは、「Windows 7 Enterprise」「Windows 7 Ultimate」「Windows 7 Professional」「Windows Vista Enterprise」「Windows Vista Ultimate」「Windows Vista Business」「Windows XP Professional(Service Pack 2 または3)」など、Windowsの32ビットと64ビット版の両方で稼働する。クライアントソフトウェアをインストールするには、そのPCに対する管理者権限が必要となる。
Intuneの利用料金には、Windows 7 Enterpriseに無償でアップグレードする権利が含まれており、使用するWindowsのバージョンを統一したいと考える企業を支援する。
Microsoftは3月23日、ラスベガスで開催するMicrosoft Management SummitでIntuneを正式に発表し、専用ウェブサイトを介して提供開始する予定である。同サービスは、米国、英国、スペイン、イタリア、ドイツ、日本、インドを含む35カ国以上で提供される予定。
Intuneのベータ版を試用中のユーザーは、有効期限である4月18日まで使用することができる。Intuneについて詳しく知りたい企業向けに、専用のFAQページも設けられている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。