SQL Server 2008 R2へのアップグレードをスムーズに--10個のティップスを紹介 - (page 3)

Brien Posey (Special to TechRepublic) 翻訳校正: 村上雅章 野崎裕子

2011-04-08 08:00

8:廃止された機能がないか調査しておく

 Microsoftは、SQL Server 2008 R2からセキュリティ構成ツールを廃止した。このツールが提供していた機能のほとんどは、他のツールから使用することができる。例えばプロトコルや接続、スタートアップのオプションについてはSQL Server構成マネージャーから設定することができる。セキュリティ構成ツールを使用していたというのであれば、SQL Server 2008 R2を実験環境に配備し、該当ツールを使用しないSQL管理方法について学習しておくのがよいだろう。

9:試しにアップグレード作業を行ってみる

 本番用のデータベースサーバのアップグレード作業を行う前に、実験環境でアップグレード作業を行ってみることをお勧めする。これにはまず、ドメインコントローラとDNSサーバ、SQLサーバ、インフラとして必要なその他のサーバのフルバックアップを取得した後、隔離された実験サーバ環境上でそれらのバックアップを復元することになる。いったんSQLサーバが起動し、稼働を始めたのであれば、その実験環境内でアップグレード作業を行ってみてほしい。このようにすることで、実際のアップグレード作業を行う前に、問題に取り組むことが可能になるわけだ。

10:作業完了後の後始末を忘れないようにする

 アップグレード作業が完了したのであれば、データベースの整合性を保証するために、すべてのデータベース上で「DBCC UPDATEUSAGE」を実行してほしい。また、サーバを再登録したり、フルテキストインデックスカタログを再作成する必要もあるだろう。さらに、アップグレード作業のためにレプリケーションやストアドプロシージャを無効化していた場合、そういった設定も元通りにしておく必要があるはずだ。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    「デジタル・フォレンジック」から始まるセキュリティ災禍論--活用したいIT業界の防災マニュアル

  2. 運用管理

    「無線LANがつながらない」という問い合わせにAIで対応、トラブル解決の切り札とは

  3. 運用管理

    Oracle DatabaseのAzure移行時におけるポイント、移行前に確認しておきたい障害対策

  4. 運用管理

    Google Chrome ブラウザ がセキュリティを強化、ゼロトラスト移行で高まるブラウザの重要性

  5. ビジネスアプリケーション

    技術進化でさらに発展するデータサイエンス/アナリティクス、最新の6大トレンドを解説

ZDNET Japan クイックポール

自社にとって最大のセキュリティ脅威は何ですか

NEWSLETTERS

エンタープライズ・コンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]