8:廃止された機能がないか調査しておく
Microsoftは、SQL Server 2008 R2からセキュリティ構成ツールを廃止した。このツールが提供していた機能のほとんどは、他のツールから使用することができる。例えばプロトコルや接続、スタートアップのオプションについてはSQL Server構成マネージャーから設定することができる。セキュリティ構成ツールを使用していたというのであれば、SQL Server 2008 R2を実験環境に配備し、該当ツールを使用しないSQL管理方法について学習しておくのがよいだろう。
9:試しにアップグレード作業を行ってみる
本番用のデータベースサーバのアップグレード作業を行う前に、実験環境でアップグレード作業を行ってみることをお勧めする。これにはまず、ドメインコントローラとDNSサーバ、SQLサーバ、インフラとして必要なその他のサーバのフルバックアップを取得した後、隔離された実験サーバ環境上でそれらのバックアップを復元することになる。いったんSQLサーバが起動し、稼働を始めたのであれば、その実験環境内でアップグレード作業を行ってみてほしい。このようにすることで、実際のアップグレード作業を行う前に、問題に取り組むことが可能になるわけだ。
10:作業完了後の後始末を忘れないようにする
アップグレード作業が完了したのであれば、データベースの整合性を保証するために、すべてのデータベース上で「DBCC UPDATEUSAGE」を実行してほしい。また、サーバを再登録したり、フルテキストインデックスカタログを再作成する必要もあるだろう。さらに、アップグレード作業のためにレプリケーションやストアドプロシージャを無効化していた場合、そういった設定も元通りにしておく必要があるはずだ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。