2015年に10億人ユーザーを目指すSAP モバイルとアプリストア戦略を聞く - (page 2)

末岡洋子

2012-01-13 11:50

--SAP Storeの現状と今後の計画は

Dale:SAP Storeは11月に発表したモバイルアプリケーションのオンラインマーケットで、AppleのApp Storeのように、SAPやパートナーが開発したアプリケーションを入手できる。

 まずは、われわれが開発した約30のアプリケーションが提供される。将来はアプリケーションの数を千単位にしていく狙いで、すでにパートナー企業がアプリを構築している。サードパーティーのアプリ開発、開発したアプリの提供、収益化(マネタイズ)も支援していく。

--開発者を引き付けるための戦略は

Dale:開発者向けのプログラムを開発しており、SAP認定プログラムも拡大している。TechEdではハンズオンのワークショップを用意しており、これ以外にも世界各地で定期的にワークショップを展開している。

 これらに加え、コンシューマー向けのアプリでは、価格構造も簡素化してわかりやすくした。

 iPhoneが最初に登場したとき、Apple以外のアプリケーションはなかった。だが現在、iPhoneの販売を加速しているのはサードパーティーが提供するアプリだ。SAPは、ビジネスソフトウェアで同じような現象を作りたいと思っている。

--コンシューマーとエンタープライズでモバイルアプリの性質が異なるが、この点をどう考えているか

Dale:SAPはテクノロジの会社であり、ソリューションの会社でもある。われわれはアプリ構築のためのツールや技術の提供とともに、自社でアプリを構築したくないと思っている顧客にアプリを提供する。

 たとえば、企業の中には社内用に開発したアプリを他社に公開することなく配信したいというニーズがある。SAP Storeではこうしたニーズにも対応していく。一方で、あらゆるSAPユーザーに公開したいという開発者もおり、状況に応じたコンサンプションモデルを揃えたい。

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