中小企業にとっての2012年--必須テクノロジ5選 - (page 2)

Heather Clancy (Special to ZDNET.com) 翻訳校正: 村上雅章 野崎裕子

2012-02-24 07:30

#3:ソーシャルメディアマーケティング支援ツール

 この項目は実際のところ、ビッグデータの項目と関連がある。なぜなら多くの企業にとって、ソーシャルネットワーク上のやり取りはとても興味深いものとなっているためだ。つまり、企業のマネージャーはソーシャルネットワークを利用することで、誰が、何を、いつ、なぜといった具体的な指標を得ることができるというわけである。多くの中小企業がソーシャルネットワークや、Twitterのようなソーシャルメディアに対して未だに警戒心を抱いているということは筆者も承知している。その理由としては次の2つが考えられる。1つは、過去にマーケティングに力を入れてきたという実績がないためであり、もう1つは、大いなる時間の無駄のように思えるためである。しかし、電子メールによるマーケティングを既に活用してきた企業にとって、ソーシャルメディアに取り組むことは当然の流れと言える。

#4:クラウドを利用したストレージサービスや災害復旧サービス

 あれもこれもクラウドを利用する「何でもクラウド」という最近の風潮にはあなたも辟易していることだろう。とは言うものの、クラウドを利用したサービスのなかには、中小企業にとって以前は手の届かなかった機能を提供する非常に魅力的なものもある。最も分かりやすい例は、販売関連データ処理の自動化においてまったく新たな世界を切り開いたSalesforce.comだろう。また、中小企業にとって重要なカテゴリとして、以前はとても「高価」であったストレージやバックアップ、災害復旧ソリューションにかかわるものもある。クラウドベースの災害復旧サービスは非常に効果的だ。その理由は、保護対象データが格納されているサーバと同じ場所に設置されたサーバにバックアップを行うことや、郊外にある建物の地下保管庫にバックアップテープを保存することに意味があるのかを考えてみれば分かるはずだ。

#5:ビデオを利用したコラボレーションツール

 ビデオチャットやビデオ対応のITテレフォニーサービスによって、職場におけるコラボレーションのやり方が変わると期待されている。在宅勤務がより一般的になってきているなか、ビデオ通話は、面と向かっての会話とまったく同じとまではいかないまでも、それにかなり近いコミュニケーションを可能にしてくれる。実際のところ、ビデオを用いない電話会議は、言葉の裏に隠されている「真実」を仕草や表情から読み取ることができないという欠点は言うに及ばず、古臭いものとなってきている。

 注目すべきテクノロジとして、他にどういったものが考えられるだろうか?2012年に記事で採り上げてほしいテクノロジはあるだろうか?

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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