日立、ユニファイドストレージ新モデル--容量仮想化と階層仮想化機能を搭載

田中好伸 (編集部) 2012年04月25日 18時32分

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 日立製作所は4月25日、ユニファイドストレージ「Hitachi Unified Storage(HUS)100」シリーズとバックアップ用途向けファイルストレージ「Hitachi Capacity Optimization(HCO)」シリーズの販売を開始した。

 HUS 100シリーズは、ミッドレンジディスクアレイ「Hitachi Adaptable Modular Storage(AMS)2000」シリーズの後継機。ブロックデータとファイルデータの両方のアクセスプロトコルに対応して、データ種類の異なるアプリケーションからのアクセスを一つのシステムに集約することができる。アプリケーションごとにストレージを用意する必要がなく、設備投資や運用管理コストを削減できるという。

写真 Hitachi Unified Storage 150

 HUS 100シリーズはハードウェア管理ソフトウェア「Hitachi Device Manager」を標準搭載しており、ブロックデータとファイルデータの両方のストレージ容量や利用状況の確認、割り当てを1つの画面から一元的に実行できる。今回のHUS 100シリーズは「HUS 110」「HUS 130」「HUS 150」の3モデルを用意している。

 HUS 150ではAMS 2500の2倍となる最大2Pバイトまでストレージ容量を拡大できるほか、ボリューム容量仮想化機能「Hitachi Dynamic Provisioning」でブロックデータとファイルデータの両方を共通のストレージプールで格納できることから、ストレージ容量の効率的利用が可能としている。データ処理性能も最大3倍に強化しているという。

 HUS 100シリーズでは、ストレージ階層仮想化機能「Hitachi Dynamic Tiering」も搭載している。Dynamic Tieringは、業務アプリケーションから読み書きされるデータをアクセス頻度に応じて、自動的にSSDやSAS HDD、ニアラインのSAS HDDなど適切なストレージに割り当て格納できる。

 この機能は同社のエンタープライズディスクアレイ「Hitachi Virtual Storage Platform」で提供しているものであり、ストレージ階層の効率的利用が可能になり、総所有コスト(TCO)の削減に貢献できるとしている。

 同シリーズは「フラッシュバックアップ」機能も採用している。フラッシュバックアップは、停電などの電源遮断時にキャッシュメモリのデータを内蔵のフラッシュメモリに退避させる機能。従来キャッシュメモリのデータバックアップで必要だった大容量バッテリを不要にしたことで、コントローラ筐体のサイズを従来モデルの2分の1にしている。1ラックあたりのシステム容量が最大2.2倍に向上しており、フロアを効率的に利用できるという。

 HCOシリーズはバックアップデータの保存用ストレージに適したファイルストレージ。「HCO 210」「HCO 230」の2モデルからなる。HUS 100シリーズを、バックアップデータを格納するストレージ部として活用しており、最大物理容量384Tバイト、最大論理容量7.6Pバイトのデータを格納できるという。

 HCOシリーズでは、バックアップの対象となるデータの形式や内容にあわせて、複数の重複排除方法から最適なものを自動で選択、実行する日立独自の技術で、高い重複排除率を実現している。ファイルデータを細かく分割して、異なるファイルデータであっても共通する要素を見つけ出して重複排除することから、バックアップデータ量を最大20分の1にまで削減可能としている。

 同シリーズは、LANでバックアップサーバに接続できるため、特別なネットワーク環境を構築することなく、容易にシステムを導入できる。重複排除処理を開始する時間も任意に指定できる。バックアップ処理と重複排除処理が重ならないようにスケジュールを組むことで、データの処理効率を最大限に高められるという。

 価格は、HUS 110が157万5000円から、HUS 130が422万6250円から、HUS 150が1053万8850円から、HCO 210が1219万1550円から、HCO 230が1813万2450円から。

ZDNet Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

この記事を読んだ方に

関連ホワイトペーパー

連載

CIO
シェアリングエコノミーの衝撃
デジタル“失敗学”
コンサルティング現場のカラクリ
Rethink Internet:インターネット再考
インシデントをもたらすヒューマンエラー
トランザクションの今昔物語
エリック松永のデジタルIQ道場
研究現場から見たAI
Fintechの正体
米ZDNet編集長Larryの独り言
大木豊成「仕事で使うアップルのトリセツ」
山本雅史「ハードから読み解くITトレンド放談」
田中克己「展望2020年のIT企業」
松岡功「一言もの申す」
松岡功「今週の明言」
内山悟志「IT部門はどこに向かうのか」
林 雅之「デジタル未来からの手紙」
谷川耕一「エンプラITならこれは知っとけ」
大河原克行「エンプラ徒然」
内製化とユーザー体験の関係
「プロジェクトマネジメント」の解き方
ITは「ひみつ道具」の夢を見る
セキュリティ
エンドポイントセキュリティの4つの「基礎」
企業セキュリティの歩き方
サイバーセキュリティ未来考
ネットワークセキュリティの要諦
セキュリティの論点
スペシャル
エンタープライズAIの隆盛
インシュアテックで変わる保険業界
顧客は勝手に育たない--MAツール導入の心得
「ひとり情シス」の本当のところ
ざっくり解決!SNS担当者お悩み相談室
生産性向上に効くビジネスITツール最前線
ざっくりわかるSNSマーケティング入門
課題解決のためのUI/UX
誰もが開発者になる時代 ~業務システム開発の現場を行く~
「Windows 10」法人導入の手引き
ソフトウェア開発パラダイムの進化
エンタープライズトレンド
10の事情
座談会@ZDNet
Dr.津田のクラウドトップガン対談
Gartner Symposium
IBM World of Watson
de:code
Sapphire Now
VMworld
Microsoft WPC
Microsoft Connect()
HPE Discover
Oracle OpenWorld
Dell Technologies World
AWS re:Invent
AWS Summit
PTC LiveWorx
吉田行男「より賢く活用するためのOSS最新動向」
古賀政純「Dockerがもたらすビジネス変革」
中国ビジネス四方山話
ベトナムでビジネス
日本株展望
企業決算
このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]