NECは8月22日、データセンター向けの構成管理ソフトウェア「WebSAM AssetSuite DC Edition」の販売を開始した。税別価格は480万円から。
WebSAM AssetSuiteは、企業内のIT機器やソフトウェアのほか、什器や備品、利用者や契約などの資産情報を一元管理するソフトウェア。今回発売となったWebSAM AssetSuite DC Editionは、データセンター内のIT機器や各種アプリケーションの構成情報を自動収集して、一元的に管理する。
動作するアプリケーションの依存関係も自動検知、可視化できることから、パッチ適用に伴うサーバ停止などの影響範囲を事前に確認できる。この機能で、動的に構成が変化するクラウド環境の構成管理の手間を削減できるとメリットを説明する。アプリケーション間の依存関係を自動検知する機能は、CA Technologiesの「CA Configuration Automation」を組み込んでいる。
各IT機器のファームウェアやOS、仮想化基盤、アプリケーションなどのバージョンやパッチ適用状況を一元管理することで、あらかじめ登録した手順に従って、必要なパッチを自動適用できると利点を強調。NECのSAN対応ストレージ「iStorage M」シリーズへのファームウェア適用は、無停止で実現できるという。
WebSAM AssetSuite DC Editionは、管理対象の物理サーバ上で稼働する仮想マシンの数が増加しても追加ライセンスが不要な仮想環境向けのプロセッサライセンスで提供される。