#5:ラックの設計や固定がいい加減
ラックまわりでの作業を行う際に、ラック背面の込み入った配線作業に苦しんだり、パッチパネルに手すら届かなかったという経験はないだろうか?ラックの設計は、作業のしやすさ(前面から、および背面からの作業)を考えて行う必要がある。パッチパネルには明確な(そして正しい)ラベルを付け、ケーブルは正しく(しかも賢く)接続されていなければならない。単に動作すれば良いという安直な考えで1カ所にまとめてしまうという間違いをおかしてはいけない。ラックの設計には時間をかけるようにしてほしい。
#6:施設の電力不足
データセンターが必要とするだけの十分な電力を確保できなければ、「ヒューズを飛ばす」結果になる(さらにひどい事態を招く場合もある)。また、サーバがX台あるにもかかわらず、ブレーカ配線がY個しかなかった場合、何が起こるだろうか?こういったトラブルに直面したいと思っている人などいないはずだ。データセンターを設計(あるいは選択)する場合、必ず電力にも目を向けるようにしてほしい。ちょうどよい、あるいは少なすぎるより、多すぎるくらいが望ましいというわけだ。
#7:セキュリティに関する甘い幻想
これは述べておく必要すらないはずだ--しかしセキュリティの考慮は必須だ。多くの人々は、データセンターを採用するのだからセキュリティの心配はもはや不要だという前提を置いてしまっている。こういった悲劇的な前提を置くことでひどい目に遭わないようにしてほしい。サーバがどこに設置されていようと、セキュリティは最優先事項となる。そして、どのようなデータセンターであっても、データが100%安全であるという保証などない。このため、サーバはあなたの分身であると考え、脅威に立ち向かうための保護レイヤを追加しておくのがよいだろう。
#8:リモートアクセスに対する考慮不足
会社の内外からリモートアクセスでサーバに接続する方法を用意しておく必要がある。複数の手段を用意し、それらすべてがセキュアであることを確認しておいてほしい。スペースをレンタルしている場合、コントロールパネル型のリモートゲートウェイが用意されているのであれば、それを活用してもよいだろう。しかし、それに頼りすぎないようにしてほしい。