日立製作所とアカマイ・テクノロジーズは12月11日、ネットアライアンス・パートナー契約を締結したことを発表した。アカマイのネットワークインフラを活用したサービスを日立のクラウドサービス「Harmonious Cloud」のラインアップに追加する。
プライベートクラウドを活用した業務システムを構築、運用している企業向けに「プライベートクラウド構築ユーザー向けネットワークソリューション」を12月14日から販売。2013年1月末からサービスを提供する。
クラウドサービスを提供したいSaaS事業者向けに日立の企業間ビジネスメディアサービス「TWX-21」で提供している「SaaS事業者支援サービス」のネットワークオプションとして12月14日から販売。2013年1月末からサービスを提供する。
そして、IaaS/PaaSといったクラウドサービスを活用して業務システムを構築、運用している企業向けに「プラットフォームリソース提供サービス」でのネットワークオプションサービスを2013年4月1日から販売、2013年5月末からサービスを提供する。価格はいずれも個別見積もり。
今回発表されたサービスでは、アカマイのサービスメニューから適切なものを組み合わせて提供される。日立は2007年からアカマイのサービスを利用しており、その中で得られたノウハウを活用して、ユーザーの用途や現在の環境などから、どのようなサービスが適切かといった導入時のコンサルティングを提供する。利用時の問題発生への対処法や問題解決のための対策作業なども支援し、24時間365日対応のヘルプデスクサービスも提供する。
これらのサービスを導入すれば、プライベートクラウドやIaaS/PaaSを活用している企業は、アクセス時間の短縮やアクセスが集中しても応答速度が低下しないなど信頼性とセキュリティに優れたネットワーク環境を実現できるとメリットを説明している。
アカマイは世界80以上の国と地域、750都市以上に分散配置された11万台以上のサーバで構成される世界規模のネットワークインフラを活用し、高速で安定的なビジネスアプリケーションを提供できるネットワークインフラサービスを展開している。