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2013年--「携行デバイス」繁栄の年へ

Simon Bisson (Special to ZDNet.com) 翻訳校正: 村上雅章 野崎裕子

2012-12-28 07:30

 われわれは皆、インターネット接続とコンピュータへの依存度を高めており、いわばタブレットやスマートフォンを搭載したサイボーグになってきている。このトレンドは2013年にはどのように進化していくのだろうか?

 業界アナリストのMark Anderson氏による2013年のIT業界予想について、Mary Branscombe記者が先頃、記事を執筆した。これに続き、本記事では予想の一部についてさらに詳しく考察する。

 Anderson氏の1つ目の予想は、世界のコンピュータ市場において「携行デバイス」が優位を占めるようになるというものだ。この主張は突拍子もないものだとは言えない。ロンドンの地下鉄に乗ってみるだけで、タブレットを使っている通勤客の姿を目にすることができる(彼らのほとんどが「iPad」を使っており、それ以外は「Nexus 7」が少しだけ、「Microsoft Surface」はごく少数となっている)。そのうちの何人かの肩越しにのぞいてみると、全員が「Angry Birds」をプレイしているわけではなく、学校の宿題をしていたり、PDFドキュメントを閲覧していたり、スプレッドシートを開けて作業を行っているのが分かるだろう。つまり、机の前に座ってPCを使っている時とまったく同じことを行っているのである。

 われわれは皆、インターネット接続とコンピュータへの依存度を高めており、いわばタブレットやスマートフォンを搭載したサイボーグになってきている。携行デバイスはわれわれの記憶を補助し、知識を拡大する第2の脳になった。例えば、1966年のワールドシリーズ優勝を決めたヒットやアウトを獲得したのは誰だったか、あるいは1973年のサッカーのFA Cupで決勝ゴールを決めたのは誰だったのかを知りたい場合、図書館まで足を運ばなくても済む。Wikipediaにアクセスするか、ちょっと検索するだけで事足りる。また、電話番号や電子メールアドレスを記憶したり、手帳に書き留めたりする必要もない。さらに「Google Now」、あるいは「Windows 8」の「ライブタイル」といったツールを用いれば、画面をひと目見るだけで世の中で何が起こっているのかを知ることができる。

 携行デバイスの先駆けはネットブックで、これはOne Laptop Per Child(OLPC)プロジェクトによる低価格PC「XO」の影響を受けて生まれたもの。ここ数年、こういった携行デバイスはタブレットというフォームファクタへと変化し、そのほとんどからキーボードが姿を消した。もっとも、タブレットPCやスレートPC自体は1990年代から(PDAやハンドヘルドPCとともに)存在していた。しかし、タブレットというフォームファクタが広く普及したのは、低価格ネットブックの存在があったゆえである。必要なことの大半を行える安価で軽いデバイスが世の中に受け入れられないわけはない。コンシューマーに顧みられなくなることがあるとすれば、それはより軽く、そしてより便利な製品が出てきた時のみというわけだ。

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