サービス残業を防げ--アシスト、内部統制評価支援ツールに勤怠管理を追加

田中好伸 (編集部)

2013-01-28 15:54

 アシストは1月28日、内部統制評価支援ツール「監査れポータル」に勤務の実態を把握する評価項目(カテゴリ)を追加した。勤怠管理カテゴリを追加した「監査れポータル Standard Edition」と勤怠管理カテゴリに特化した廉価版「監査れポータル勤怠Edition」の販売を開始した。

 2011年度に賃金不払い残業、いわゆる“サービス残業”で労働基準監督署から指導を受けた企業は1312社に上る。この問題に対する実務対応例として、残業申告と勤務実態に矛盾が生じていないかをPCの操作ログや入退出ログでチェックする方法がある。

 アシストは今回、監査れポータルに勤怠管理カテゴリを追加することで、これまで把握が難しかった勤務実態をPCや特定のアプリケーションへのログインとログアウトという操作ログをもとに把握できるようにした。時間外労働ポリシーとサービス残業ポリシーが用意されている。

 時間外労働ポリシーでは、あらかじめ設定した所定労働時間外のPC利用を確認することで、時間外労働をチェックする。サービス残業ポリシーは、時間外労働ポリシーを進めて勤怠管理のデータとPCの操作ログのデータを突き合わせる機能。勤怠管理データ上の申請労働時間以外のPC利用を確認することで、サービス残業をチェックする。

 アシストは2007年5月から、さまざまなシステムから出力されるログ情報をもとに、IT全般統制の順守状況を自動的に評価、報告するツールととして監査れポータルを提供。同ツールは、ユーザー企業がすぐ利用できるように重要システムの利用、重要システムの変更、重要データへのアクセス、特権ユーザーIDの利用、データの社外持ち出し、アカウント管理という6つの評価カテゴリがある。ニーズに応じて機能を選択できるStandard Edition、Basic Edition、申請書類との突き合わせに特化した“突合Edition”を用意している。

エディション突合勤怠BasicStandard
利用ユーザー数252552525
評価カテゴリ重要システムの利用突合対象ポリシーのみ利用可能(最大2ポリシーまで)
重要データへのアクセス
特権ユーザーIDの利用
データの社外持ち出し
アカウント管理
重要システムの変更
勤怠管理
アカウント棚卸
アクセス状況分析レポート
税別価格(万円)300300300480750

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