「Sun ZFS Storage」上の「Oracle DB」ストレージ管理効率化ツール提供

田中好伸 (編集部) 2013年02月28日 15時29分

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 日本オラクルは2月28日、統合ストレージ「Sun ZFS Storage Appliance」シリーズ上で稼働する「Oracle Database」のストレージ管理を効率化するソフトウェア「Oracle Snap Management Utility for Oracle Database」(SMU Oracle DB)の国内提供を開始した。税別価格は管理コントローラあたり44万8370円から。

 SMU Oracle DBはZFS Storage専用のソフトウェア。ZFS Storage独自のデータボリューム管理機能と連携して、Oracle DBの“スナップショット”と“クローン”を作成、管理する作業工数を減らせるという。オラクルの阿部恵史氏(システム事業統括 ソリューション・プロダクト統括本部 プロダクト・マネジメント・オフィス システム製品事業推進グループ ストレージ担当ディレクター)はSMU Oracle DBがもたらすメリットを「データベース管理者がより多くのタスクを迅速に実施できるようにする」と説明。データベースの運用プロセスを大きく改善できると表現している。

 スナップショットは、任意の時点でのファイルシステムの読み取り専用コピー。クローンは、ファイルシステム上に構築された仮想ストレージ領域の複製だ。SMU Oracle DBでは、スナップショットとクローンは、物理容量が許す限りいくらでも取ることができる。スナップショットはOracle DBのバックアップとして利用できる。


阿部恵史氏

 バックアップはオンラインでもオフラインのどちらでも取ることができる。スナップショットは、日次や週次、月次など自由に間隔を変えることができ、何世代前まで取っておくかというリテンションポリシーも自由に変えられる。スナップショットとクローンは「ほんの数秒で」(阿部氏)完了することから、阿部氏は「高速、高効率にバックアップできる」と説明している。

 SMU Oracle DBでは、さまざまなデータベースのタイプに対応可能となっている。プロトコルがNFS/dNFSのファイルアクセスにも、iSCSIでのブロックアクセスにも対応できる。シングルインスタンスでも、クラスタリングソフトウェア「Oracle Real Application Clusters」での冗長化構成でも対応する。

 SMU Oracle DBを活用すれば、Oracle DBのスナップショットをバックアップとして取り、そこからのリストアも迅速に展開できるという。本番で稼働しているOracle DBのクローンを作成して、それをもとにした業務状況のレポーティングといったこともできる。クローンを活用すれば、実際の業務データを活用した新しいアプリケーションの開発やテストなども展開できるようになるという。

 SMU Oracle DBは、バックアップとリカバリを自動化するツール「Oracle Recovery Manager」と連携して、データベース専用機「Oracle Exadata」や垂直統合型システム「Oracle SPARC SuperCluster」から実際の業務データをクローンとしてZFS Storageに取り込むといったことも可能だ。

 阿部氏はデータベースストレージを取り巻く環境について「深刻な課題がある」と言及している。データベースに取り込まれるデータは止むことなく増え続けている。だが、それを格納するインフラ自体は、増やすわけにはいかない。同時に、事業継続性を担保するためにデータを保護する要求は高まる一方だ。

 加えて、新しいサービスや製品を開発するためにユーザー部門からのビジネス要求には常に迅速に対応することが求められている。しかも、企業システム全体にかかる予算は決められていると同時に、企業経営層からは常にコスト削減圧力にさらされているという現実があるからだ。

 阿部氏によると「データベースのプロビジョニングは複雑で時間がかかる」という。例えば開発担当者が新しいアプリケーションを開発する場合、データベース管理者に「データベースの展開をして下さい」と要請する。これはデータベースストレージの前処理であり、この後で、ストレージ管理者が作業を展開。そしてその後でデータベース管理者が開発中のアプリケーション用のデータベースをインスタンスとして立ち上げることになる。

 開発担当者がきちんとスケジュール通りにアプリケーションを開発していたとしても、必要となるデータベースのプロビジョニングで、データベース管理者とストレージ管理者がほかの作業に時間を取られるような状況では、結果的にアプリケーションの開発が遅れることになる。今回のSMU Oracle DBは、こうしたデータベースのプロビジョニングの工程の約9割を自動化できるという。

 SMU Oracle DBは、こうした作業にかかるコストを削減できるというメリットのほかに阿部氏は「ミッションクリティカルなアプリケーションとデータの可用性を向上できる」こともメリットと説明。加えて「運用管理者の生産性を改善して、サービスレベルを向上させられる」(阿部氏)こともメリットと話している。


Snap Management Utilityのスクリーンショット。ウェブベースで構築されている

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