プレゼンテーションですべてをやろうとしない
「人前で話すときのジェスチャーガイドブック」のようなものを熟読したというタイプの話者を見かけたことがあるはずだ(米国のスポーツチャンネルで解説をしている、元スター選手の多くがこのタイプだ)。大げさなジェスチャーを少し入れるのは、熱意を表すことにもなるので悪いことではない。しかし、中庸にとどめるべきだ。
声の高さやしゃべりのリズムをプロのように調節する必要もない。聴衆の緊張を解かせないようにし、必要なら時々声のボリュームを上げること。
また、特に質疑応答の時間が用意されている場合は、多少はアドリブの準備をすべきだろう。しかし、もしその話題について知り尽くしていれば(これは、プレゼンテーションの内容以外のことも含めての話だ)、準備はできているはずだ。
聴衆を知る
ある理由があって、この項目は私の中で際だっている。ある時私は、「最新」の経営トレンドについてのセミナーに出席した。話し手は何らかの理由で、職場の性別による役割分担についての話題の例として、自分の妻をうまく引っかけて、ゴルフをするのを許してもらうという話を使った。私はそれを聞いて突然、1950年代のホームコメディの世界にいるような気分になった。その例はあまりにも古くさく、私の話し手に対する信頼は一度に失われてしまった。
もし、技術に詳しくない聴衆に対して、技術的な概念について話すのであれば、話はシンプルにすべきだ。もし聴衆が特定の技術の費用対効果についての話を求めているのであれば、その技術の仕組みについて話をして時間を無駄にしたりしてはならない。
会話のように感じられるプレゼンテーションを目指す
大学で初級者向けの授業を取ったことがある人なら、聞いた話の内容を忘れてしまうのがどれほど簡単かよく分かるはずだ。そういった授業はあまりに非人間的で頭に残らないため、必死にノートを取る必要がある。古くさい話で申し訳ないが、結局は「自分らしくある」ことが大切だ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。