シャープと日本IBMは3月25日、シャープが進めるIT構造改革で戦略的パートナーシップを締結したことを発表した。2月に合意した。シャープとシャープシステムプロダクト(SSP)が保有するエスアイソリューションズ(SIS)の全株式となる51%を日本IBMに4月1日付で譲渡、SISは日本IBMの完全子会社になる。
SISは2001年3月に設立。日本IBMが49%、シャープが40%、SSPが11%それぞれ出資していた。SISはシャープの情報システムの開発や保守、運用業務のアウトソーシングを担っていた。ITコストを抑制しつつ、新技術の導入などで業務を効率化させるといった効果を挙げたと説明している。
これまでの成果を踏まえて、今後のIT環境変化に対応するため、シャープと日本IBMはパートナーシップを強化する。日本IBMは、シャープの生産や販売の拠点での業務アプリケーションの企画や開発、保守、運用などのアウトソーシング業務を2013年2月から2023年3月末まで受託する。