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記事まとめ「テレワーク常態化で見えたこと」

4Dプリンティング--新たなフロンティア - (page 2)

Oliver Marks (Special to ZDNet.com) 翻訳校正: 石橋啓一郎

2013-04-03 07:30

 Stratasysは1989年に創業した。高速プロトタイピングとダイレクトデジタル製造ソリューションのための同社の3Dプリンタと3D製造システムは、この取り組みの重要な柱となっている。同社は2012年にObjet Geometriesと合併しており、製造プロセスの分野では中心的な存在だ。Organovoはバイオロジによる3Dプリンタを作っている。同社の「バイオプロッタ」は生きた細胞を使って生物組織を作ることができるもので、将来的には生きた臓器を「プリント」できるようになるとされている。同社は現在、Autodeskと協力して、3Dデザインソフトを作ろうとしている。こうした企業はいずれもそれぞれ興味深いが、その専門性の組み合わせは真に魅力的なイノベーションを起こすことが可能だ。

 AutodeskのCarlos Olguin氏によれば、目標はこの分野を普及させ、化学と生命科学の両方で博士号を持っていない素人でも実験できるようにすることだという。Stratasysのグローバル教育ディレクターであるShelly Linor氏とは、XMLベースのASTM F2915標準である「Additive Manufacturing」(積層造形法による製造)のためのファイル形式(.amf)について議論した。これは、Autodeskなどがデザインを扱う際に必要な特性を標準化したものだ。これらのファイルは、すでにオブジェクトの形状に関する特性の記述に使われており、今では、材料の濃度や配合を定義するのにも使われつつある。Autodeskはまもなく「Project Cyborg」をスタートさせる予定だ。3Dオブジェクトスキャナである123Dもダウンロードできる。

 これらの企業や、マサチューセッツ工科大学(MIT)でSkylar Tibbits氏が率いるSelf Assembly研究室などの学術グループの相乗効果と協力によって、さまざまの有望な研究領域が見いだされている。しかし、この話の最も興味深い側面はおそらく、4D材料の進歩だ。これにより新たな考え方が可能になる。自己修復ジーンズや、平らな形に真空ラップされており、大気にさらされると自分で組み立てられる家具、温度によって組み立てられたり、畳まれたりする物体などのコンセプトは、みなSFのように聞こえるだろうが、現実に検討されつつある。人間の臓器の印刷同様、まだ現実になるまでには時間がかかるが、イノベーションを進めるべきゴールは定められている。

 1950年代後半にポリマーやプラスチックが登場したときには、爆発的イノベーションが起こった(現代のLegoブロックの特許が取得されたのは、1958年1月28日だ。ブロックを製造するのに必要な材料であるABS樹脂--アクリロニトリル、ブタジエン、スチレン共重合合成樹脂--が見つかるまで、それから5年かかっている)。ところが、当時の比較的原始的な化学実験による4Dオブジェクト作成の試みは、結局はいくつかのおもちゃを除けば、メディアに少し騒がれただけで終わった。その一方で、プラスチックの大量生産は世界を変えた。

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