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科学的管理法の終焉とこれから--ループス斉藤氏 - (page 3)

岡田靖 怒賀新也 (編集部)

2013-04-17 08:00

アウトサイドインからインサイドアウトへの転換を

 ソーシャルメディア時代を迎えるに当たっては、経営モデルの5つのレイヤそれぞれにパラダイムシフトが求められる、と斉藤氏は言う。それぞれ、以下のような内容だ。

  • 【理念】 規律から、自律へ
  • 【組織】 統制から、透明へ
  • 【事業】 競争から、共創へ
  • 【価値】 機能から、情緒へ
  • 【目標】 利益から、持続へ

 「行き過ぎた株主利益至上による拡大主義は、本質的なことを見失って企業を自己中心的にしてしまいました。しかし世界最大規模の企業の平均寿命は40年弱。フォーチュン500を見ると、13年の間に30%が消えていきます。自身の拡大ばかりを目指すと、長生きできないのです」(斉藤氏)

 日本には長寿企業が多い。100年、200年の企業はおろか、1000年を超える事業体も存在する。これほどの長寿企業社会は、ほかに例のない日本ならではの特徴だ。

 一方で日本には、「滅私奉公」の考え方もある。これは時として大きな弊害をもたらす。特に、行き過ぎた資本の論理と結びくと、今の日本のように大量の過労死を作り出してしまう。いわゆるブラック企業は、ソーシャルメディアでも頻出の話題だ。

 以上のような話を踏まえ、斉藤氏は「ソーシャル・エンタープライズにおける3つの基軸」を紹介した。

  • 価値観の共有を通じて、社員に権限を委譲する
  • 「個」のレベルで、顧客に応対する
  • パートナーシップによって、イノベーションを増幅する

 「この3つは、言い換えると3つの『絆』です。社員との絆、顧客との絆、パートナーとの絆。これまでの企業は資本の論理が強すぎました。事業成果の最大化を目的として顧客を分析・管理し、利己的な事業モデル、中央集権型の組織、といったアウトサイドインの経営モデルが一般的です。しかし、アウトサイドインの経営モデルでは生活者や社員の力が出ません。そうではなく、内側から考える、すなわち企業自身の哲学があり、それを実現するために社員協働メカニズムを構築し、ビジネスモデルを打ち立て、顧客接点価値を考え、それで事業成果とする、そういったインサイドアウトの考え方が求められています。それこそが、企業の永続性をもたらすのです」(斉藤氏)

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