最先端のITCテクノロジーを一堂に集めた大規模イベントである「Interop Tokyo 2013」が、6月11日から千葉県の幕張メッセで開催される。 20回目の開催となる今回は「More Clouds、More Ways、More Innovations」をキーワードに、注力テーマとして仮想化、クラウド、BYOD(私物端末の業務利用)、SDN(Software-Defined Networking)を掲げる。開催期間はカンファレンスが6月11日から14日まで、展示会は6月12日から14日までだ。
昨年開催のもよう
最初の基調講演に登壇するのはインテルの吉田和正社長。「重要なのは技術や製品を作ること自体ではなく、利用することで生まれる価値だ」と強調する吉田氏は、「ICTイノベーションで未来を創造」と題し、40年以上にわたり半導体技術の革新を続けてきたインテルが、次世代の社会基盤構築をテクノロジーでどう牽引していくのか、そのビジョンを具体的に示す。(6月12日 10:30予定)
続いて行われるパネル討論では、動画放送、メッセンジャーアプリ、ソーシャルゲームの代表的な3事業者が登壇。「日本のSNSはどこに向かうのか~3大ソーシャルメディアに聞く、展望と戦略~」と題し、ニワンゴ社長の杉本誠司、LINE執行役員の舛田淳氏、グリー最高技術責任者 開発本部長の藤本真樹氏が意見を交わし、SNSサービス事業の今後のあり方を展望していく。(6月12日 11:25予定)
こうした講演などのセッションは、12日から14日までの3日間、あわせて130以上ものプログラムが組まれている。今回のInteropの注力テーマである、クラウドコンピューティング、コミュニケーション コラボレーション、BYOD、セキュリティ、IoT/M2M、仮想化、次世代データセンター、グリーンICT、SDNなどとも、密接に関わる内容となっており、最先端のICTトレンドをビジネスにどう結びつけるか、深く考察する機会となるはずだ。
展示ブースでも、SDNやクラウドをはじめとするInteropの注力テーマに沿ったさまざまな情報が提供される。2012年は約390社が出展、今年はそれ以上の規模を見込む。なかでもSDNに関連する情報に特化した「SDN ShowCase」は注目だ。いま急速に注目を集めるキーワードであるSDNを実際にどう活用することで、従来よりも一歩進んだネットワーク環境を構築できるのか。ライブデモンストレーションによる実用化検証などを交え、そのヒントが示されるだろう。
期間中は、同時開催のIMC Tokyo 2013、デジタルサイネージジャパン2013、スマートデバイスジャパン2013、ロケーションビジネスジャパン2013の各イベントなどと合わせ、2012年の13万人を上回る14万人規模の来場者を見込んでいる。