#4:セキュリティにまつわる過ち
あなたは何人にデータセンターの鍵を渡しているだろうか?鍵を渡した人の名前をすべて記録したスプレッドシートを作成しているだろうか?作成していないのであれば、その理由は何だろうか?データセンターの鍵を誰が持っているのか記録していないのであれば、ドアを開けて「どうぞデータを盗んでください!」と言っているようなものだ。ブレードサーバやケーブル類をたくさん搬入する際、ドアにつっかえ棒をして開けたままにしていた経験はないだろうか?あるとすれば、見張りを置かずにどれだけ長時間ドアを開けっ放しにしていただろうか?あるいは、自らの手間を省くために、インターンや配達の人にセキュリティコードを伝えておいたことはないだろうか?こういったやり方がまずいのは言うまでもないだろう。
#5:整理整頓にまつわる過ち
データセンターに足を踏み入れた際の第一印象はどのようなものだろうか?会社の最高経営責任者(CEO)をデータセンターに招き入れ、「これが我が社のお金で築き上げた設備です」と胸を張って言えるだろうか?それとも、役員が作業現場を見に来る際には、前日に連絡してほしいと思うだろうか?
#6:ドキュメントにまつわる過ち
ネットワークはどれだけ厳密にドキュメント化されているだろうか?ドメイン認証は何であり、各サーバの役割はどのようになっているのだろうか?データセンターのドキュメント化を怠った状態で休暇に出かけるという場合、あなたに代わって指揮を執る人間にはちょっとしたドラマが待ち受けているかもしれない。さらに悪いことに、ドメイン管理者の認証情報を忘れてしまう場合もあるかもしれない。これが極端な例だというのは分かっている。しかし、マーフィーの法則というものがある。それに従えばこういった過ちも起こり得るはずだ。その行き着くところは分かるだろう。データセンターのドキュメント作成を怠れば、複雑に絡み合った情報と格闘する羽目になる日がいつやって来てもおかしくないわけである。
#7:データセンターのマシン使用にまつわる過ち
データセンターのマシンをデスクトップ機として使った経験はないだろうか?あるいはIT要員が使っているのを見た覚えがないだろうか?使用しているマシンがLinuxやMac OSを搭載したデスクトップ機でない限り、sexy.exeウイルスのようなものを1度送信するだけでデータセンターは大混乱に陥ってしまうはずだ。エンドユーザーも同じことができるのである。ネットワークトポロジーの心臓部で、こういった問題を引き起こすようなリスクをなぜ負わないといけないのだろうか?データセンターでLANパーティーを開催し、仲間を呼んで「Call of Duty」や「World of Warcraft」に興じるのもクールかもしれない。しかし、やってはいけない。