WPCとして今回初めて設置された展示会場に、「Surface」があちこちに展示され、さらに「Windows Phone」やWindows 8搭載PCが数多く展示されていた。
特に課題となっているWindows Phoneは「スマートフォンOSとしては第3位であり、しかも、2位に比べてかなり低い3位である」(最高執行責任者=COOのKevin Turner氏)としながらも、「他のスマートフォンに比べて6倍の勢いで増えている」「10以上の国でiPhoneのシェアを超えている」「ロシアではiPhoneの販売を中止し、Windows Phoneの販売に力を注ぐキャリアが出ている」「Windows Phone 8を搭載している“NOKIA Lumia925”を持てば、iPhoneはいらない」などと、Windows Phoneが徐々にシェアを拡大していることなどを示してみせた。
展示会場では、WPC参加者を対象にSurfaceの特別販売プログラムを実施。「Surface RT」を99.99ドルで、「Surface Pro」を399.99ドルでそれぞれ1台ずつ購入できるようになっており、「一時は3時間待ちの列ができた。最初の2日間で1万6000台を販売した」(米Microsoftのワールドワイドパートナーグループ コーポレートバイスプレジデント Jon Roskil氏)というように、会場でもデバイスカンパニーとしての実績を証明してみせた。
Kevin Turner氏
そして、デバイス&サービスカンパニーへの転換は、これまでMicrosoftがリードしてきた3億3800万台(2013年予測)のPC市場を対象にビジネスを展開していくのではなく、PCに加えて、他社が牽引してきたタブレット、スマートフォンを含めた年間29億台(2017年予測)のユニファイドデバイスを対象にして、ビジネスを行うこと示した格好にもなったといえよう。
パートナーにクラウドへの移行を訴え
一方、開催3日目のCOOであるTurner氏の基調講演では、パートナーに対して、クラウドビジネスへの転換を促す発言が印象的だった。
Turner氏は身振り手振りを使った壇上を動き回るいつも通りのプレゼンテーションスタイルで、関係者からは「Ballmerよりも迫力があった」という声が出るほど。
「4年前のこのカンファレンスで参加したパートナー企業に対して、クラウドを選択し、それに取り組んでほしいと言ってきた。結果として、これまでに2万2000社のパートナーがMicrosoftと一緒になってクラウドビジネスを実行してくれた。それには感謝する」と言及した。