前提として、クラウドは基本的に動く、という特徴があります。これまで、ハードウェア、ミドルウェア、アプリケーションを買ってきて、まず動くことを確認するのに半年くらいかかるような状況でした。今後は、よりウォーターフォール型からアジャイル型に、開発手法も変わってくるでしょう。
そのときに、システムインテグレーターのビジネスはどうなるのか。今までは、2年なら2年をかけてプロジェクトを組むので、その間の収益計画を立てられましたが、今は1年のプロジェクトすら数えるほどしかありません。われわれもこれまで4件しかありません。
そこで重要なのは、技術者にいかに早い回転率で働いてもらうかにあります。技術者の稼働率をいかに高めるか、ということです。技術者のアサインや管理方法が、従来とは異なってきます。それがしっかりできないと、クラウド時代はやっていけないでしょう。
――管理方法とは具体的にどんなことですか?
基本的には、小さなチームでマネジメントしていくことが大事です。チームの中でコミュニケーションを取りながら、稼働を管理していく。それは営業チームでも一緒です。社内のSNSなどは、IT業界が最も適していると思っています。スケジュールの見直し、ジョブアサインもリアルタイムでできるようになるからです。大手では月単位で要員管理をしている例もあると思いますが、われわれは月単位どころか、リアルタイムになっています。
Keep up with ZDNet Japan
ZDNet JapanはFacebook、Twitter、RSS、メールマガジンでも情報を配信しています。