テラスカイは4月22日、クラウド上の統合基幹業務システム(ERP)を利用するための導入コンサルティングサービス「クラウドERPコンシェルジュサービス」を発表した。5月1日から提供する。
同サービスは、業務要件の分析からフィット&ギャップの実施、追加機能開発、データ移行、本番稼働後のサポートまでを一貫して支援する。クラウドで提供されるサービスそれぞれの得意分野を組み合わせて、必要な機能をコンパクトに組み合わせることで、最適なERPシステムを短期間、低コストに提供できるという。以下のコンポーネントを組み合わせる。
- Salesforce.comのPaaS「Force.com」上で稼働するERPパッケージ「gloviaオーダーマネジメント(OM)」
- glovia OMの入力や検索を業務要件にあわせる画面開発ツール「SkyVisualEditor」
- SkyVisualEditorと連携して帳票を出力する帳票SaaS「Canon Business Imaging Online」
- クラウド上の会計システム「SuperStream-NX」
- SuperStream-NXの連携アダプタとglovia OMの連携アダプタを搭載したシステム連携ツール「SkyOnDemand」
クラウドERPコンシェルジュサービスのイメージ
Force.com上で稼働するglovia OMは、グロービアインターナショナルが提供する。販売管理や在庫管理、購買管理、生産管理、会計システムの連携など基幹系業務のSaaS。テラスカイ提供のSkyVisualEditorはマウスの操作だけでSalesforceの入力・参照フォームを作成できる。画面開発のニーズが高い画面をウィザード形式で作成できる。帳票やシステム移行前と同じ画面でSalesforce上で表示するなど、Salesforceの画面作成を大幅に簡略化できるという。
キヤノンマーケティングジャパンが提供するCanon Business Imaging Onlineは、Salesforceで稼働するアプリケーションの情報を簡単な操作で好きな帳票レイアウトにPDFとして出力する。キヤノンの複合機やプリンタなどにクラウドから直接印刷できる。クラウドに最適化した印刷技術や環境を提供でき、セキュリティも保持できるという。
スーパーストリーム提供のSuperStream-NXは、2009年12月にリリース。従来のオンプレミスに加えてクラウドにも対応する。テラスカイが提供するSkyOnDemandは、クラウドと社内の基幹系システムの間、クラウドとクラウドの間のデータ連携をマウスの操作だけで設定できると説明している。