最低サービス利用価格は1時単位で103円から。月間1Gバイトあたり15円以下に相当する。
主なサービス構成例としては、1秒間の入出力(IOPS)が最優先でデータベースを利用するための構成だと、SSDドライブとRAID1保護、200GバイトのSSDドライブ4台、容量500Gバイト構成で月間利用料金は11万7713円になる。
NFSやクラスタ、暗号化を利用し、600GバイトのSASドライブとRAID5保護の構成だと、600Gバイトのドライブ5台の2.4Tバイトを利用する場合で、月間利用料金は18万9800円。キャパシティ最優先となるデジタルメディア、リポジトリデータなどのために利用する場合、3TバイトドライブとRAID1保護、3Tバイトのドライブを36台相当の容量50Tバイトで77万2888円。
米国ではAWSをはじめ複数企業からサービスを提供しているが、「日本でのビジネスは、高水準のサービスを求める顧客へのアピール度が高い日本のパートナーの存在が不可欠」(Shendar氏)との判断から、KVH経由でだけ提供する。
ユーザーは、KVH東京データセンター1(TDC1)に設置された「AWS Direct Connect」ポートを経由する10ギガビット専用線でアクセスしてVPSAを利用することになる。
KVHではハイパフォーマンスで、高セキュリティ、低コストのVPSAを提供することで、これまでクラウドストレージを利用していなかった保守的な企業や高セキュリティを求める企業へのリーチが可能となると判断。プライベートクラウド、パブリッククラウドのどちらの顧客に対しても、今回のサービスが付加価値を高めることにつながると判断した。
KVHの柏木氏は「今後はKVHのデータセンターインフラを活用し、サービスプロバイダとしてのエコシステムを拡充していく。今回の発表は、その第1弾として考えてほしい」と話している。
VPSAの提供形態(提供:KVH)
主要なストレージインターフェース(提供:KVH)