ある種の振る舞いの言い訳に、よく「郷に入っては」などという言葉が使われる。しかし「職場に入っては」、あなたの振る舞いによって排斥されたり解雇されたりすることもある。多くの会社では、従業員が従うべき多くのルールを設けているが、実際には、一番トラブルを引き起こすのは明文化されていない暗黙のルールだ。
そうした暗黙のルールの1つが、ある種のことは職場で共有や拡散をしてはならない、またはやってはならないというものだ。この記事では、その例を10個挙げてみることにする。分かり切ったものもいくつかあるが、そうでないものもある。深刻なトラブルに発展しかねないものもあるし、後ろ指を指されて恥ずかしいだけのものもある。自分がこれまでいくつ破ったか、数えてみてはどうだろうか。
1.ドラマ
ドラマチックな生活があるのは、高校までだと思っている人も多いだろう。しかし実際には、大人になってからも時折ドラマチックな出来事に巻き込まれることがある。家から引きずってきたものであれ、同僚や上司を巻き込むものであれ、ドラマはあなたを悪循環に陥れてしまう場合がある。オフィス内でのドラマが大きくなり過ぎれば、誰も寄りつかなくなるか、首になってしまうだろう。オフィス環境には、十分ストレスが多い。それをさらに増やす必要はない。
2.うわさ
うわさは、流した方も流された方も傷つける。多くの場合、オフィス内のうわさは、社内恋愛や昇進、そして誰が首になるかといった話題だ。うわさに関わると、あなたはうわさの対象になっている人の評判だけでなく、自分自身の評判も傷つける。もしあなた自身がうわさを流せば、あなたを信じる人はいなくなるだろう。そして結局、信用できない人と一緒に働きたい人などいないのだ。
3.嫉妬
どんなに言いつくろっても、嫉妬は醜い。そして、職場での嫉妬はよくあることだ。ある人は昇進し、報酬をもらい、賞賛される。そして、そうでない人もいる。また、昇進や報酬、賞賛がその人に相応しくなければ、それを受けた人が嫉妬されるのは自然なことだ。嫉妬の問題は、例えば悪いうわさを流すといった、さらに悪い行動パターンにつながりやすいことだ。
4.性衝動
性衝動は、職場で深刻な問題を引き起こす場合がある。しかし、それだけの価値はない。自分と会計の新人の女性がどれだけ完璧な組み合わせだと思っても、最後には後味悪く終わるものだ。人間関係は終わるが、職場が同じであれば、その後も一緒に働き続けなくてはならない。また、会社が社内恋愛に関するルールを設けている場合もある。人は傷つき、仕事も失う。そういう事態は、なんとしても避けるべきだ。
5.個人の生活
自分の個人的な生活が、仕事の場に入り込んでくるのを防げないこともある。家庭で問題があって、そのことについて誰かと話したいこともあるだろう。自分の伴侶や子供、あるいは家のソファに1カ月も寝泊まりしているご都合主義の叔父についての愚痴を吐き出したいときもあるだろうし、職場で話すのは安全だと思うかもしれない。しかし、そうではない。同僚はあなたの家庭で起こっていることを知りたいかもしれないが、あなたの上司や同僚の上司は違うはずだ。個人の生活は、職場とは切り離すこと。そうすることによって、家庭に職場から問題が持ち込まれる可能性も減らすことができる。