Windows 8.1搭載PCの売れ行きが鈍い。
量販店の販売データを集計するBCNの調べ(※)によると、10月18日から発売となったWindows 8.1搭載PCの発売3日間の販売台数は、Windows 7発売時の約20分の1となった。Windows 8の発売時に比べても、約7分の1となっている。
搭載OS別販売台数指数比較 指数:Windows 7のそれぞれの販売台数を「1」として算出
BCNの調べによると、発売3日間のPCの販売動向は、Windows 7の販売台数を100とした場合、Windows 8は43と大きく減少したが、Windows 8.1ではさらに減少。Windows 7に比べて、わずか6という販売指数に留まった。
特に鈍いのが主力のノートPC。Windows 8.1では、Windows 7発売時に比べて5という結果となった。デスクトップでも8にとどまっている。
理由はいくつかある。
一つは、Windows 8.1搭載PCが出そろっていないという点だ。
日本マイクロソフトによると、Windows 8.1搭載PCは、Windows 8搭載PCの250機種以上を上回る約300機種が国内で販売されると見込まれているという。
Windows 8.1搭載PCは10月18日の発売日以降に、順次発売される見込み
だが、これらの製品は10月18日の発売日以降に、順次発売される見込みであり、特にWindows 8.1の効果が期待されるタブレットの新製品の発売時期が、10月下旬から11月に集中していることが挙げられる。その点では、製品が出揃う年末商戦が本格化する時期に販売が加速する可能性があるといえよう。
2つ目には、Windows 8の市場在庫が多く残っているという点だ。Windows 8ユーザーであれば、Windowsストアを通じて、Windows 8.1に無償でアップグレードできることから、型落ちとなったWindows 8搭載PCを購入するといった動きがみられている。
※集計期間は、Windows 7が2009年10月22日~24日、Windows 8が2012年10月26日~28日、Windows 8.1が2013年10月18日~20日のそれぞれ3日間