米国の格安航空会社(LCC)Virgin AmericaはPC向けとモバイル端末向けのウェブサイト表示時間を短縮して、顧客満足度の向上に努めている。サービスを提供したAkamai Technologiesが米国時間11月19日に明らかにした。
Virgin Americaのウェブサイトのユニークユーザー数は、毎月100万を超える。同社のウェブサイトはページのロード時間が長いために、全体的な顧客満足度などで課題を抱えていた。手頃な運賃と特典を通じて、予約手続きも含めた“ウェブでの顧客経験価値(ウェブエクスペリエンス)”の向上を狙った。
そこでVirgin Americaは2月に、ウェブエクスペリエンス向上策として動的コンテンツ配信サービス「Dynamic Site Accelerator」とモバイルブラウザ検出サービス「Mobile Detection and Redirect」導入した。使用前と比較しトランザクション処理時間を約40%短縮したという。導入にかかった時間は2カ月だった。
Mobile Detection and Redirectは、モバイルデバイスのリクエストを識別し、遅延時間を短縮、モバイル用にページを最適化するサービス。Dynamic Site Acceleratorは、ウェブサイトの表示を高速化させる。
Virgin Americaはサービスを導入してから、ウェブトラフィックの89%をAkamaiのプラットフォームに移行。米国東海岸市場での性能向上とシステム全体でのより安定したウェブエクスペリエンスを実現できたとしている。モバイル端末向けでは、より購入しやすい環境を提供できるようになったとメリット を説明している。