2014年は「スモールデータ」元年に--10の理由を解説

Paul Greenberg (Special to ZDNet.com) 翻訳校正: 村上雅章 野崎裕子 2013年12月13日 07時30分

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 ビッグデータはここ12~15カ月の間、世の中で大きく採り上げられ、数多くのアプリケーションも生み出されている。しかしここに来て、業界に新風を吹き入れる第一人者として知られるAllen Bonde氏が「スモールデータ」に目を向けることを提唱している。これは一体何を意味しているのだろうか?以下はBonde氏による見解である。

 ビッグデータというアイデアには抵抗しがたいものがある。顧客の振る舞いから目に見えないパターンを洗い出したり、次の選挙結果を予測したり、広告費をどういった対象に振り向けるべきかを知りたいのだろうか?そういった目的のアプリケーションは既に存在している。そして、専門家らの声に耳を傾けるのであれば、われわれは子どもたちにデータ分析の専門家になるよう伝えておくべきだろう。というのも世の中のすべての企業は、デジタル時代の破壊的イノベーションが引き起こす次の波から身を守るためにデータ分析の専門家を多数雇用しようとするためだ。

 しかし、こういった専門家らが声高らかに述べるビッグデータの利点と呼ばれるものすべてによって、われわれは全体像を見失ってしまっているように見受けられる。つまり、ビッグデータは多くのケースにおいてやり過ぎと言えるのである。また、ほとんどのケースにおいて、われわれ(データ分析の専門家ではない人々)が日々の仕事に活用できる場合にのみ有用なものとなるのだ。

 ここにスモールデータという発想が入ってくる。スモールデータとは何だろうか?まず、スモールデータには設計哲学という側面がある。筆者は、現場でユーザーに対して有益なデータやコンテンツ、洞察を与えてくれるコンシューマー向けのアプリやサービスから着想を得て、こうした哲学を約1年にわたって探求してきた。また、スモールデータにはビッグデータを企業環境内におけるビジネスユーザー向けのアラートやアプリ、ダッシュボード(ユーザーの目に直接触れるもの)に変えるためのテクノロジやプロセス、ユースケースという側面もある。さらに、スモールデータにはわれわれが取り扱うデータセットの大きさに関する文字通りの意味も含まれている。

 Digital Clarity Group(DCG)において筆者が主導した最近の調査(Adobe SystemsActuateHubSpotVisible Technologiesによる資金提供を受けたもので、レポートはここからダウンロードできる)でわれわれは、上述した趣旨をまとめて以下のような定義を作り出した。

 スモールデータは、(ビッグデータおよび/あるいは「局所的な」情報源から導出された)タイムリーかつ有意義な洞察を、アクセス可能かつ理解可能、日々の業務でアクション可能なかたちに(そしてしばしばビジュアルなかたちに)体系化してまとめ上げたうえで、人と結びつけるものである。

 ここで注意してほしいのは、われわれのレポートでも解説しているように、この定義はわれわれが所有しているデータだけでなく、ビッグデータをアクション可能なかたちのスモールデータに変換するエンドユーザーアプリやアナリスト向けワークベンチにも適用されるという点だ。また、ここで鍵となる「重要な」言葉は、体系化することと、まとめ上げること結びつけることであり、その「価値」は洞察を全員にもたらし(アクセス可能)、適用しやすくし(理解可能)、手元の作業に集中できる(アクション可能)ようにすることに根ざしている。

 筆者が夏の間、Small Data Groupのサイトで考察していたように、スモールデータは哲学およびツール一式として勢いを得るとともに、注目を浴びるようになってきている。実際のところ、筆者がここ1年の間に交わしてきた対話と、調査の結果を見てみると、2014年にはスモールデータが大きな流れとして台頭してくると判断できる。

 その10の理由を以下で解説する。

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