![](/storage/2013/12/25/2572412bf4406ec22fee2940e0af8f35/35041880_002.jpg)
数十年の間、人々は仕事時間の大半をオフィスに座って過ごしてきた。
オフィスは仕事の場としていまだに一般的であるが、今日ではおじいさんの世代のそれとはまったくと言ってよいほど様子が違ったものとなっている。タイプライターはコンピュータに道を譲り、コンピュータと電話は小さくなってポケットに入れて持ち運べるデバイスとなり、どこでもインターネットに接続できるようになったことで、良きにつけ悪しきにつけ、われわれは常に仕事と隣り合わせでいる。
英調査機関Centre for Economic and Business Researchが英国の通信事業者O2の依頼で実施した調査によると、近代のテクノロジによって、個人の生産性は1970年代の5倍近くに向上しているという。
この写真は1950年代から1960年代にかけてのオフィスを再現したものである。ずっしりとしたRemington社製のタイプライターや、無骨なベークライト製のダイヤル式電話機が置かれている。当時の電話は、受付係が交換機を操作することで、すべて手作業で接続されていた。
この再現オフィスは、ロンドンのイズリントンにあるビジネスデザインセンターで開催された「O2 Business Show Live」の開幕を記念し、過去40年にわたるオフィスの変遷を示した展示の一部である。
1950年代から1960年代の時点で、タイプライターは既に100年の歴史を誇っており、オフィスの標準的な備品となっていた。また、コンピュータはまだ生まれたばかりであり、IBMはセレクトリック式タイプライターをオフィスにおけるタイプライターのデファクトスタンダードと位置付け、タイプバー方式でうるさい従来のタイプライターを、タイプボールが回転するより静かな方式のものへと置き換えていった。
職場での役割分担は今日よりも平等さに欠けており、一般的に女性は男性のためのタイピストとして雇われていた。
当時の英国の年収は100ポンドを少し超えるくらいであり、労働者の70%は単純労働に従事していた。この頃になって初めて、週休1日制ではなく週休2日制が一般的となった。
提供:Nick Heath/ZDNet