#9:クラウドのセキュリティの一元化と自動化が大幅に進む
セキュリティ上の懸念からクラウドの採用に二の足を踏んでいるのであれば、その理由はもはや通用しなくなるだろう。大手のパブリッククラウドプロバイダーはセキュリティやコンプライアンスといった面で大きく進歩しているため、パブリッククラウドの入り込む余地がまったくないという作業はもはやほとんどないのである。それと同時に、「HyTrust」といった高度な管理ツールを使用することで、安全性と信頼性に優れ、容易に管理できるプライベートクラウドも利用できる。また、CloudPassageやJumpCloud、Illumioといったクラウド向けセキュリティ企業が、企業のポリシーに従った自動化を実現するような、クラウド向けのセキュリティニーズを吸い上げてくれるようになるだろう。このような道の選択により企業は、自らですべてを行うよりも優れたセキュリティを実現できるようになるはずだ。
#10:仮想化拡張技術とプライベートクラウドは個別のイニシアティブとなる
プライベートクラウドという言葉は、プライベートクラウドに対する基本的な要求を満足しているかどうかにかかわらず、基礎的な仮想化を超えるすべてのものを表す言葉として用いられるようになっている。2013年にForrester Researchはプライベートクラウドに関して4種類のイニシアティブがあるというレポートを作成した。最も一般的なものは、企業のクラウドに対する増大した要求を満足できなかった仮想化拡張技術であった。しかし、このイニシアティブは、デプロイメントにおける整合性を向上させるとともに、その期間を2週間から2日に短縮するというアジリティを達成するという点で、IT運用の成熟と効率化に寄与している。その結果、2014年には仮想化拡張技術というイニシアティブがプライベートクラウドを構築するという取り組みとは個別のイニシアティブになるだろう。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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