2014年--クラウドがITポートフォリオに本格的に組み込まれる年に - (page 4)

James Staten (Special to ZDNET.com) 翻訳校正: 村上雅章 野崎裕子

2014-01-17 07:30

#9:クラウドのセキュリティの一元化と自動化が大幅に進む

 セキュリティ上の懸念からクラウドの採用に二の足を踏んでいるのであれば、その理由はもはや通用しなくなるだろう。大手のパブリッククラウドプロバイダーはセキュリティやコンプライアンスといった面で大きく進歩しているため、パブリッククラウドの入り込む余地がまったくないという作業はもはやほとんどないのである。それと同時に、「HyTrust」といった高度な管理ツールを使用することで、安全性と信頼性に優れ、容易に管理できるプライベートクラウドも利用できる。また、CloudPassageJumpCloudIllumioといったクラウド向けセキュリティ企業が、企業のポリシーに従った自動化を実現するような、クラウド向けのセキュリティニーズを吸い上げてくれるようになるだろう。このような道の選択により企業は、自らですべてを行うよりも優れたセキュリティを実現できるようになるはずだ。

#10:仮想化拡張技術とプライベートクラウドは個別のイニシアティブとなる

 プライベートクラウドという言葉は、プライベートクラウドに対する基本的な要求を満足しているかどうかにかかわらず、基礎的な仮想化を超えるすべてのものを表す言葉として用いられるようになっている。2013年にForrester Researchはプライベートクラウドに関して4種類のイニシアティブがあるというレポートを作成した。最も一般的なものは、企業のクラウドに対する増大した要求を満足できなかった仮想化拡張技術であった。しかし、このイニシアティブは、デプロイメントにおける整合性を向上させるとともに、その期間を2週間から2日に短縮するというアジリティを達成するという点で、IT運用の成熟と効率化に寄与している。その結果、2014年には仮想化拡張技術というイニシアティブがプライベートクラウドを構築するという取り組みとは個別のイニシアティブになるだろう。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

Keep up with ZDNet Japan
ZDNet JapanはFacebookTwitterRSSメールマガジンでも情報を配信しています。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    「デジタル・フォレンジック」から始まるセキュリティ災禍論--活用したいIT業界の防災マニュアル

  2. 運用管理

    「無線LANがつながらない」という問い合わせにAIで対応、トラブル解決の切り札とは

  3. 運用管理

    Oracle DatabaseのAzure移行時におけるポイント、移行前に確認しておきたい障害対策

  4. 運用管理

    Google Chrome ブラウザ がセキュリティを強化、ゼロトラスト移行で高まるブラウザの重要性

  5. ビジネスアプリケーション

    技術進化でさらに発展するデータサイエンス/アナリティクス、最新の6大トレンドを解説

ZDNET Japan クイックポール

注目している大規模言語モデル(LLM)を教えてください

NEWSLETTERS

エンタープライズ・コンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]